外務省主任分析官で作家の佐藤優氏は9日、都内で開かれた自民党・鈴木宗男氏「叱咤激励する会」に出席した。
宗男氏が〝戦友〟と呼ぶ佐藤氏は「ロシアとのことね、鈴木先生がロシアとの関係をつないでいるから、まだ大丈夫なんだけども…」と話し出すと、高市早苗首相が北大西洋条約機構(NATO)首脳会談への出席を見送ったことに言及した。
「今回、高市さんがNATO首脳会合に行かなかった。あれ、正解です。2年続いて行っていませんから。これはね、戦略的に行っていないというふうにした方がいい」と切り出した。
「これから考えられるシナリオって日本は、地政学的にしばらく厳しい状況に置かれると思う。日本に取って唯一の選択はハッキリと選択しないこと。アメリカに対してもいい顔をし、ヨーロッパに対してもいい顔をし、中国、韓国、ロシアにもいい顔をして、それぞれのことですべての可能性があると考えていた方がいい。ウクライナ戦争は来年か再来年なるかわからないけど終わる。ロシア優勢のまんまで終わって、ロシアは勝ったという、ヨーロッパは負けてないという。そしてウクライナも、ロシアに差し出す、切り捨てる。国際政治ってそういうもんです」
高市首相がNATO首脳会議をキャンセルした背景には、内閣情報室官僚たちの活躍があったからだと指摘した。
「私と同じ分析よ。高市さんにそれ(国際情勢の今後の見通し)を正確に言っているわけ。『NATO首脳会合にどうしても行った方がいいです』ということを日本の情報部門と安保局が言えば、これ万障を繰り合わせて言ったわけ。でも、去年も今年も、そういう助言はしていない。高市総理のお考え通り、内政を重視するなら、それでよろしいんじゃないですか、と言っている。これは情報の方で支える官僚たちが優秀だからです」と佐藤氏は語った。












