2022年サイ・ヤング賞右腕が、ついに腹をくくったようだ。

 米メディア「ニューズウィーク」は、マーリンズのサンディ・アルカンタラ投手(29)が31日(日本時間8月1日)のトレードデッドラインを目前にして、マイアミを離れる覚悟を固めたと報道。ドミニカ有力メディア「Z101」の敏腕記者として知られるヘクター・ゴメス氏が自身のXを通じ、アルカンタラについて「荷物はすでに全てまとめている。彼は自分が放出されることを知っている」と投稿したことを紹介し、波紋を広げている。

 アルカンタラは23日(日本時間24日)の本拠地パドレス戦で7回を98球、4安打1失点とハイクオリティー・スタート(7回以上、2自責点以内)の内容で無四球の快投。2023年10月に受けた右肘のトミー・ジョン手術からの完全復活をアピールする絶好の舞台となった。

 この日対峙したダルビッシュ、松井が所属するパドレスの首脳陣、編成トップの目には、強烈な「合格点」として映ったに違いない。さらにアルカンタラには今永や鈴木が名を連ねるカブス、大谷と山本を擁するドジャースも水面下で獲得に本腰を入れているとの情報も飛び交っている。

 22年にはリーグ最多の14勝、228・2回を投げ抜き、6完投のうち1完封もマークした〝イニングイーター〟。復帰イヤーとなる今季はまだ防御率6・66と苦しんではいるが、投げるたびにキレと制球が戻ってきており、完全復活も時間の問題。何より、そのタフネスと勝負強さが、優勝を狙う強豪球団から「ノドから手が出る程に欲しい存在」としてターゲットになっている。

 マーリンズは本音では引き留めたいが、再建モードに入ったチーム状況では若手有望株とのトレードが現実的。アルカンタラ自身も「勝ちたい」という意志を隠さず、すでに心の整理を終えているようだ。