〝和解〟の日は訪れるのか…。大相撲名古屋場所2日目(14日、愛知・IGアリーナ)、横綱豊昇龍(26=立浪)が幕内若元春(31=荒汐)に寄り切られ、序盤で土がついた。横綱での初優勝に早くも暗雲が漂う中、叔父の元横綱朝青龍(44)とは関係修復が進んでいないことが判明。事実上の断絶状態のまま今日に至っている。

 豊昇龍が平幕の若元春に屈して、新会場IGアリーナでの「金星第1号」を与えた。3月の春場所は新横綱で昭和以降最多に並ぶ3個の金星を配給した。5月の夏場所も4日目までに平幕に2敗し、今回で早くも通算6個目の金星配給。取組後の支度部屋では報道陣の取材に応じなかった。

 初日は合口が悪かった小結高安(田子ノ浦)を下して白星発進。この日の取組前、師匠の立浪親方(元小結旭豊)は「苦手に勝てたのは良かった。場所前の稽古で手応えを感じていたみたい」と話すなど、順調な調整で今場所を迎えていた。しかし、序盤で格下に痛恨の取りこぼし。課題を再び露呈した。

 夏場所後の6月22日には、都内で横綱昇進披露宴を開催。出席した約1100人の関係者の中に、元朝青龍の姿はなかった。おいの晴れ舞台の席に現れなかった理由は何か。立浪親方は「やっぱり、叔父さんとはちょっと疎遠になっている」と説明した。両者の関係は昨年2月、元朝青龍が豊昇龍の大関昇進披露宴をドタキャンしたあたりからこじれていた。

 豊昇龍は1月の初場所後に綱取りを果たすと、叔父に電話で横綱昇進を報告して表面上は和解。その後に元朝青龍が来日し、東京・明治神宮での横綱土俵入りを見届けた。ただ、この時も2人で腹を割って話し合うことはなかった模様。今回の横綱昇進披露宴の欠席で、関係修復が進んでいないことが浮き彫りとなった格好だ。

 豊昇龍にとって〝叔父離れ〟は横綱として一本立ちする機会となり得る半面、優勝25回を誇る大横綱からのアドバイスに頼らず戦うことを意味する。それが「吉」と出るか、「凶」と出るかは今後の豊昇龍の活躍次第。果たして、ここから偉大な叔父に近づくことができるのか。