未来の飛躍へ――。バレーボール女子のネーションズリーグ(VNL)1次リーグ第3週千葉大会初日(9日、千葉ポートアリーナ)、日本はフランスに3―0で勝利し、通算成績を7勝2敗とした。チーム最年少の秋本美空(18=姫路)は第2セットに国内での代表デビューを果たし、ブロックアウトで得点をマーク。要所で勝負強さを見せた。2年ぶりの代表で多くの学びを得ているという将来のエース候補は、単独インタビューで自らの現在地を冷静に分析した。

 2012年ロンドン五輪銅メダルの大友愛さんの長女として話題を集める秋本は、実力も折り紙つきだ。第1週カナダ大会のオランダ戦でシニア代表デビューを果たすと、ライトからスパイクを決めて代表初得点を記録した。

 秋本 自分が出る機会は少なかったけど、カナダ戦で結果を出せて良かったです。でも第2週香港大会で(試合に)入った時にいい雰囲気をつくれなかったので、自分がいいプレーができるかが大事だと思っていて、チームのためにできることは何かを考えていきたいです。自分が入ってミスが出てしまうとチームの雰囲気も下がってしまうので、雰囲気を上げるためにも点数を取っていかなきゃいけないと思っています。

 日本は第1週カナダ大会で4連勝と好スタートを切った一方で、第2週香港大会は2勝2敗。2―3で敗れた24年パリ五輪金メダルのイタリア戦は中盤に投入されるも、流れを引き寄せることはできなかった。

 秋本 ベンチとかで見ている側だとボールを追いかけて見てしまうことが多いけど、コートの中の人の動きとかも見て、自分が入った時にこうしようとかを考えています。例えば、いざトスが上がってきた時に、ストレート(のコース)が空いているのにストレートを打てなくてブロックを決められてばかりだったら、自分がストレート打って決めるとか、そういう的確なプレーが重要になってくるかなと思います。

 パリ五輪は1勝2敗で1次リーグ敗退。21年東京五輪に続き、2大会連続で決勝トーナメント進出を逃した。28年ロサンゼルス五輪でのメダル獲得を目指す上で、秋本への期待値は大きい。

 秋本(共栄学園)高校の時から注目してもらって、最後(全国高校選手権=春高バレー)に日本一を取って期待に応えられたので、もっと期待が高まったのはわかっています。でも、シニアの代表は自分よりもはるかにすごい人たちがいるので、すぐにというのは本当に難しいと思うし、エース候補になれるかはわからないけど、期待に応えられるようにこれからも頑張っていきたいです。

 女子代表が五輪でメダルを獲得したのは12年が最後。「ロスまで長いようで短い」と危機感を口にする18歳がキーマンに名乗りを上げる。

☆あきもと・みく 2006年8月18日生まれ。神奈川県出身。2012年ロンドン五輪銅メダルの大友愛さんの影響で、小学2年時に競技を始める。世代別の日本代表で活躍し、共栄学園高(東京)2年時の16歳でシニアの日本代表に初選出。3年時にはエースとして全国高校選手権(春高バレー)を制し、MVPを獲得した。2年ぶりの日本代表復帰となった今季は、途中出場ながらも存在感を示している。好きな食べ物は刺し身、いちご、もも。身長185センチ。