山尾志桜里元衆院議員が1日、都内で参院選東京選挙区(3日公示、20日投開票)に立候補を表明した。会見では参院選比例代表で公認を取り消された国民民主党(玉木雄一郎代表)に関する質問が出た。

 山尾氏は5月14日に同党の比例代表として公認内定を得ていたものの、過去のプライベートや言動がネット上で問題視されたことを受け、6月10日に会見を開いて釈明した。

 しかし、翌11日に玉木氏が「十分な理解や信頼が得られない」として公認取り消しを発表。翌12日に山尾氏が離党届と「統治能力には深刻な疑問を抱いている」との声明文を出すドタバタ劇と化していた。

 選挙戦で国民民主党のガバナンス問題に触れるのかという質問に、山尾氏は「私自身、前を向いた出馬会見ですので、国民民主の機能不全みたいなものを自分の選挙の論点にするつもりはございません。ただ、聞かれれば必要だと思った範囲で、自然体でお答えすることはありかもしれませんが、これを選挙の論点にするつもりはありません」と答えた。

 とは言うものの、出馬会見の翌日に公認取り消しされたことは「ハシゴを外された」ことに他ならない。報道陣からは「怒りをぶつけるための立候補なのか」という質問が飛び出した。

 山尾氏は「怒りを込めた出馬というのはゼロです。まったくありません。私自身が(公認)取り消しの翌日(12日)、事実経過を書いた紙(声明文)をみなさんも読んでくれたと思います。怒りをぶつけるというよりは、私自身がこの間の党の統治能力については、かなり疑問を抱いたのは事実です。ただ、統治能力が不全であるということを怒りに任せてということにはしたくありません」と落ち着いた様子で語った。この日の立候補会見前にも玉木氏への連絡は「特にございません」と明かした。

 山尾氏は2017年の不倫疑惑騒動後、当時所属していた民進党を離党。同年9月の衆院選では地盤だった愛知7区から無所属で立候補したものの自民党の候補以外に対抗馬が立たない選挙戦で勝利し3選を果たした。次の参院選は各政党の支援を一切受けずにチャレンジする方針だ。

 山尾氏は「団体もゼロ、スポンサーもゼロ、完全無所属の戦いです。個人としての信を問う戦いになります」と決意。「国民民主党からの支援を受けるか」との更問いにも「正直、そこは期待していないです」と断言した。