日本保守党は24日、参院選(7月3日公示、20日投開票)の比例代表に作家の百田尚樹代表を擁立すると発表した。先月、2度目の腎臓がんを公表している百田氏は満身創痍で選挙戦に臨むが、党内では河村たかし共同代表との確執が表面化し、頭を悩ませる事態となっている。

「河村さん次第でしょうね。僕らとヤル気があるのかな?」と会見で河村氏を突き放したのは百田氏だ。昨年の衆院選で同党は河村氏ら3人が当選し、国政政党となった。参院選では党勢拡大をうかがうハズだったが、百田氏と河村氏の間にすきま風が吹いている。

 4月の会見で百田氏と河村氏が代表選開催をめぐり、言い争いとなる場面があった。週刊文春電子版は会見後の議員会館の室内で、百田氏が河村氏にペットボトルを投げつけていた、と先週報じた。百田氏は「ペットボトルを机の上に叩きつけたのを自分に投げられたと思い込んだのかもしれんね」と見解の相違と示し、参院選直前で週刊誌ネタになったことをいぶかしんだ。

 一方、河村氏は「ペットボトルだけじゃなくて、身に危険を感じるほどの恐怖があったことは事実」と発言する動画をSNSに投稿し、有本香事務総長は参院選愛知選挙区で河村氏が候補者選定で不義理があった裏事情を明かすなどして、双方に不穏な空気が流れていた。

 この日の会見で、河村氏は離党を表明するのではないかとの観測も出ていたが、欠席。百田氏は「河村さんの動画は、あのタイミングで客観的に見た場合、反党行為。ワシのこと嫌いなのかなと」と怒りをにじませた。有本氏は会見前に河村氏と電話で話したというが、「(河村氏が)何をなさりたいのかよく分からない。(百田氏の言う)河村さん次第はまさしくその通り」とサジを投げた。

「河村氏は参院選で泉房穂氏らが当選した暁には、保守党の竹上裕子衆院議員や旧民主党時代から親交がある無所属議員らを集め、新党を結成するのではないかとささやかれています。もし河村氏が党を割れば、百田氏側には島田洋一衆院議員しか残らなくなる。参院選で百田氏や有本氏は当選できるかどうかは党存続の死活問題になる」(野党関係者)。

 手打ちとはならずに内紛騒動を抱えたまま参院選に突入することになるのか。