18年ぶりの自国開催となる陸上の世界選手権(9月、東京)は猛暑との戦いがカギになりそうだ。男女マラソンはともに午前8時開始だが、天候次第では気温30度を超える可能性もある。GPS機器メーカー「Garmin(ガーミン)」のアンバサダーを務める男子の川内優輝(38=あいおいニッセイ同和損保)なら、どう対処するのか。単独インタビューで難レースの攻略法に言及した。

 今大会のコースは国立競技場をスタート。約8キロ付近の神保町からは1周約13キロの周回コースを2周する。その後は再び国立競技場に向かい、終盤の37~40キロ付近には上り坂が待ち構えている。フルマラソンを141回完走し、日の丸も背負った経験を持つ川内は「日本勢は地の利はあるので、いろいろ作戦を立てやすいが、コースに関しては上り坂も最後くらいしかないので、仕掛けどころは難しいと思う」と印象を口にした。

 コースの分析で差をつけるのが難しい分、日本ならではの湿気のある暑さへの対策が必須。「タイムを出すための練習をしながら、同時に暑熱対策もしっかりするのがポイントかな。日本の暑さは海外と違うだけでなく、今回のコースは日陰も多くはないので、その辺の対策は大事になってくるかなと思う」と語った。

 大一番を見据える上では、練習メニューのバランスが求められるという。具体的には「スピードを上げるために高地トレーニングなど涼しい場所でのトレーニングも必要になるけど、その練習に偏って直前まで続けてしまうと、暑さのある平地に降りた時にきつい部分がある」と指摘。「少し強度の低いようなジョギングは疲労をためない程度に暑いところでやってみたり、ある程度暑さを経験しておくことも大事なのかなと。全く暑さを経験しないでいると対応するのがきついと思う」との見方を示した。

 日本勢から男女各3選手が出場予定で「自分が決めたレースを最後まで意識してやれたら結果に結びつきやすいと思う」と、後輩たちの強気な戦いに期待。世界の猛者を相手に爪痕を残せるか。