元〝環境少女〟ことスウェーデンの気候変動活動家グレタ・トゥンベリさん(22)がパレスチナ自治区ガザに人道支援物資を届けるため、国際NGO「自由船団連合(FFC)」の船「マドレーン号」に乗って航海していたが、イスラエル軍に拿捕(だほ)された。イスラエルメディア「ワラ」が9日、報じた。

 イスラエル海軍の戦闘員は国際水域で抵抗を受けることなく船団を制圧した。外務省は船団を非難し、「メディアの挑発行為であり、人道支援ではない。ショーは終わった」と述べた。グレタさんら12人の活動家らは国外追放される見込みだ。

 外務省は、占拠後、「ヨットは無事イスラエル沿岸へ向かっている」と最新情報を更新し、船上の活動家が無事で食料と水を受け取っている様子を示す文書を公開し、「ショーは終わった」というキャプションを付けた。

 また、船上に積まれていた物資はトラック1台分にも満たず、活動家が消費しなかった支援物資は、認められた人道支援ルートを通じてガザ地区へ輸送される予定であるとも発表した。外務省は「ガザに援助を届ける方法はいくつかある。インスタグラム用の自撮り写真は含まれない」と述べた。

 グレタさんは同日、インスタグラムに動画を投稿した。拿捕されることを想定し、事前に撮影していたものだとみられる。動画の中で、グレタさんは「私の名前はグレタ・トゥンベリ。スウェーデンから来た。このビデオを見れば分かるだろうが、私たちは国際水域でイスラエル占領軍、あるいはイスラエルを支援する勢力に拿捕され、拉致されている。友人、家族、同志の皆さんに、私と他の人々をできるだけ早く解放するようスウェーデン政府に圧力をかけるようお願いする」と述べている。