新日本プロレスジュニアの祭典「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア(BOSJ)」は1日大田区大会で優勝決定戦が行われ、Aブロック1位の藤田晃生(22)がBブロック1位のYOH(36)を撃破し、初優勝を飾った。

 出場20選手の頂点を決める大一番は、ハイレベルかつ一進一退の攻防が続いた。オカダ・カズチカ(現AEW)のレインメーカーをはじめとしてCHAOS時代の盟友たちの得意ムーブを繰り出してきたYOHに対し、藤田は「TMDK」のザック・セイバーJr.の得意技クラーキーキャットで捕獲するなど、互いに一歩も譲らない。 

 試合が動いたのは25分過ぎだった。牛殺しから一人消灯を決められた藤田は、DIRECT DRIVE(旋回式ダブルアームDDT)とThrill Ride(変型DDT)の読み合いからレインメーカー式ジャンピングニーを浴びてしまう。それでもレインメーカーにカウンターのザックドライバーを発射すると、Abandon Hope(変型バスター)で形勢逆転に成功。最後は強引にThrill Rideをさく裂させて激闘に終止符を打った。

YOH(左)にザックドライバーも発射した藤田晃生
YOH(左)にザックドライバーも発射した藤田晃生

 22歳10か月でのBOSJ制覇は、ウィル・オスプレイの持つ23歳1か月を塗り替える最年少優勝記録。団体の歴史に残る快挙を成し遂げた藤田は「新しいことをするとき、新しい時代が幕を明けようとする時、賛否は必ずある。俺にどんどんぶつけてくれ。でもな、もっともっと見て、もっともっと会場に来てくれ」とマイクアピール。

「何度も言ってるけど、希望もヘイトも全部、俺が背負う。どうだ、新日ジュニア、すげえだろ! もっともっとすげえ景色を必ず見せるから、期待していてくれ! 俺から目を離すなよ」と高らかに宣言した。

 次なる狙いはもちろんエル・デスペラードの持つIWGPジュニアヘビー級王座だ。かねてブラック・タイガーの持つ同王座の最年少戴冠記録(22歳11か月)の更新も目標に掲げてきた藤田だが、試合後のバックステージでは自らその権利を放棄することを宣言。その理由はデスペラードが24日後楽園ホール大会で葛西純(フリーダムズ)とのシングルマッチを控えていることにある。

 藤田は「最年少、最年少言ってきたけど、あんたが今、葛西純に方向を向けているんだったら! 俺は最年少記録を捨ててやる。葛西純の方向を向いたエル・デスペラードには興味がない。ブッタ押して、必ずベルトを防衛して俺の前に立ってくれよ。俺の方向に向いたアンタを、このトロフィーを持ってぶっ倒してやるからな」と、葛西戦後の王座挑戦を予告していた。