大相撲夏場所14日目(24日、東京・両国国技館)、大関大の里(24=二所ノ関)が関脇大栄翔(31=追手風)押し出して初日から14連勝。自身初の全勝Vに王手をかけた。取組後の支度部屋では「もう一番あるので、しっかり頑張ります。疲れもあるけど、もう一度集中し直して頑張る」と千秋楽へ向けて気合を入れた。

 前日13日目には2場所連続優勝を達成。場所後の横綱昇進を確実にした。現役時代に優勝45回、全勝優勝16回、63連勝など数々の大記録を誇る宮城野親方(元横綱白鵬)は「形が最終的にものを言う。右差し、右下手の使い方が群を抜いている」と高く評価する。

元貴景勝の湊川親方(左)と談笑する元白鵬の宮城野親方
元貴景勝の湊川親方(左)と談笑する元白鵬の宮城野親方

 大の里が王手をかけた全勝優勝については「優勝額を見た時に『優勝』と『全勝』で漢字が違う。全勝優勝はうれしいもの」と価値の違い力説。「次の場所も全勝なら30連勝。また次も全勝なら45連勝で大鵬さんに並ぶ。物事は一度できたら、次もできるとなりますから」と大横綱ならではのエールを送った。

 大の里は中学時代に少年相撲大会「白鵬杯」の第6回大会で個人優勝。宮城野親方は「中学生で大人に負けないような体形。すごいなと見ていました。まさか、その子がね。大関で連続優勝を果たした。ようやくそういう人間が育ったなという感じですね」と感慨ひとしお。「自分自身も(大の里の)学生時代にスカウトしたことがある。どこの部屋に行っても横綱になったのかな」と改めて潜在能力の高さを指摘した。

 その大の里は千秋楽の結びで横綱豊昇龍(26=立浪)と激突する。大横綱も注目する一番を制し、全勝Vを達成できるか。