演歌歌手の市川由紀乃(49)が、19日に埼玉県・サンシティ越谷市民ホールで、卵巣がんの闘病後初の単独コンサート「ただいま!」を行い、元気な歌声と姿で復帰をアピールした。

 市川は卵巣がんの治療のため、昨年6月から活動を休止。抗がん剤治療などを乗り越えて、今年2月に復帰を発表していた。

 この日、晴れて復帰を果たした市川は、闘病の1年間を「『喜怒哀楽』の喜びと楽しみが抜けた期間もあった。自分の中でいろいろな壁にぶつかるというか、自分らしくいられない期間だった」と振り返った。
 
 抗がん剤の副作用として手足の指のしびれが今でもあるという。また、痛みもあり、2か月に1回は検査をしていることを明かした。今は「生きていることが楽しい。病室にいた頃の自分を思えば、奇跡だ」と笑顔を見せた。

 ステージでは「トラック野郎☆ゆき五郎」などパワフルに動き回る姿も披露。20日発売の新曲「朧」は「これからの歌手人生で、新たな一歩を踏み出す大切な作品」と語り、全17曲を歌唱しファンを魅了した。

 今回の復帰の裏には、先輩歌手・由紀さおり(78)による激励があったという。由紀の勧めで検査を受けたことやメールで歌手復活の後押しを受けたことを語った。「優しさ、強さ、愛情ある厳しさで背中を押してくれた」といい、「命の恩人」であるとした。

 そんな由紀がサプライズで登場する場面も。ステージ中央から「おかえりなさ~い!」と現れると「第一声を聞いて、元気に戻って、市川由紀乃のこれからの輝かしい未来、素晴らしいスタートを切れていると思いました」とコメント。思わず、市川も涙を流し、ステージ上で熱い抱擁を交わした。