【ロシア・ソチ19日(日本時間20日)発】フィギュアスケート女子ショートプログラム(SP)で浅田真央(23=中京大)がまさかの16位発進。一方、バンクーバー五輪金メダルで連覇を狙うライバルのキム・ヨナ(23、韓国)は74・92点で首位に立った。74・64点で地元ロシアのアデリナ・ソトニコワ(17)が2位、74・12点でカロリナ・コストナー(27=イタリア)が3位に続く大混戦。15歳の新星ユリア・リプニツカヤ(ロシア)はジャンプのミスが響き、65・23点で5位。
演技を終えると、ホッとした表情で大歓声の観客に手を振った。冒頭の3回転ルッツ―3回転トーループをきれいに成功させると、その後も優雅な演技で観客を魅了。バンクーバー五輪で自身が出した世界歴代最高得点78・50点には及ばなかったが、堂々の首位発進だ。「結果が良かったので満足している」と納得の表情を浮かべた。
これまで何度も接戦を制してきた強心臓の女王だが、この日は緊張を隠すことができなかった。6分間練習で最初に臨んだ2連続3回転ジャンプを決められず、表情がこわばった。その後は2度決めたが、笑顔が戻ったのは滑りきったあとだった。「今日は緊張しました。私も人の子ですから。なんとか緊張を見せないように頑張りました。まるで夢を見ているよう。解放されたような気分だった」と心底安堵した様子だった。
今季はケガでGP戦を欠場。実戦は国際B級大会と国内大会だけで大舞台に戻ってきた。団体でリプニツカヤがSP、フリーと高得点をマーク。周囲は金メダル候補として騒いだが「リプニツカヤが優勝するというような雰囲気があるのは良くない」とけん制するプライドも見せた。「連覇というより、自分が満足する演技をすることが大事」と言い続けたが、負けず嫌いのヨナには金メダルへのプレッシャーもあっただろう。
この日はステップ、スピンがレベル3になり、取りこぼしもあった。「終わったことは考えません。明日の演技に集中したい」。大接戦となったSP。強気な韓流女王はカタリナ・ビット(48=ドイツ)以来26年ぶり史上3人目の連覇を目指す。
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