指揮官の思惑通りの試合展開となった。西武は9日のロッテ戦(県営大宮)に1―0の僅差で勝利。2連勝で貯金を2とした。

 両軍スコアレスの中、試合が動いたのは中盤だった。5回一死二、三塁の好機でモンテルが空振り三振。しかし、そのウイニングショットとなった相手先発・ボスのスライダーを捕手の寺地が捕球し切れず前にポロリと落としてしまう(結果は暴投)。この一瞬の隙をついて三走・源田が本塁を陥れ、チームは貴重な先制点をもぎ取った。

 投げては先発・与座海人投手(29)が6回88球無失点。7回以降を甲斐野―ウィンゲンター―平良の「新・勝利の方程式」で守り抜き、スコアボードには今季2度目の「1―0」が記録された。先月9日のロッテ戦(2―0)に続き大宮での主催試合は、いずれも零封勝利で同カードの今季対戦成績を2勝3敗とした。

 試合後の西口文也監督(52)は「バッテリーを含めて本当によく守ってくれたと思う。(与座は)前回同様、テンポも良く工夫しながら投げてくれた。そうやって抑えていかなきゃという思いがあると思うので本当に良くやってくれている」とコメント。
 
 ゾーンの左右高低、奥行きをフル活用した上で、時折クイックで相手打者のタイミングを外す――。そんな創意工夫を見せたサブマリン右腕の献身的投球をたたえた。

 3連戦の初戦から惜しげもなくブルペン陣をつぎ込んだ継投について、指揮官は「雨も降っていましたし、明日(今井)、明後日(隅田)の先発を考えれば…。6回まで頑張ってくれれば、今日は早めに(リリーフを)つぎ込んでいこうと思っていたので。みんないい仕事をしてくれてます」。

 今井と隅田の左右両輪は合わせて11戦で3完投、10試合のハイクオリティー・スタート(7回以上を2自責点以内)を今季記録中。完投能力の高い2人のアドバンテージを頭に入れた西口監督はリリーフ陣をフルに活用した執念の継投策で、この日の「1―0勝利」へと導いた格好と言える。

 爆発的な攻撃力には乏しいものの、投手陣のチーム防御率は2・49(9日現在)。昨季終了時点での同防御率3・02と照らし合わせれば、比較的安定している。そんな投高打低のライオンズが白星量産を狙うには、この勝ちパターンしかない。今後も〝接戦のロースコア勝利〟で勝ち星を積み重ね、昨季91敗の汚名返上を目指す。