【岡田紗佳のもう一度見たい麻雀Mリーグ】

 4月17日第1試合 南4局0本場=佐々木寿人(格)、鈴木優(P)、茅森早香(フ)、日向藍子(A)

「Mリーグ」はセミファイナルシリーズの熱戦が続いている。先週の結果とともに、気になるプロの選択をテレビなどでも大活躍中のモデル兼プロ雀士・岡田紗佳が振り返る。公式リポーターのコラムとともにどうぞ。 

 

 KADOKAWAサクラナイツの岡田紗佳です。レギュラーシーズンからずっと赤坂ドリブンズが首位の座をキープしていましたが、セミファイナルに入ってついにPiratesが抜き去りました。立役者はこの日、連勝を飾った優選手です。

 第1試合のオーラス、トップ目の優選手は中盤に1萬をチーして、4萬だけがアガれる一気通貫のテンパイを取ります。すぐにリーチできそうでしたが、そもそもリーチしたい局面では全くありません。47萬の4萬片アガリですが、7萬はドラで打たれづらく、4萬の方が選ばれやすい状況です。

 次巡、索子23444のところに2索を持ってきて、3索を切りました。直前にタンヤオの仕掛けっぽい親の日向選手が切った3索に合わせた形ですが、これはかなり守備的な選択です。優選手の目から見て4索は4枚見えで、2索はノーチャンスです。ここで3索ではなく2索を切っておくと、後に5索を持ってきた時に使うことができます。

 後の受け入れを狭めてまで3索切りで合わせたのは、日向選手が3索の周りを持っている可能性は結構高いからです。タンヤオであること、4索は絶対に持っていないことから、2索や5索を縦に持っていてアンコになったから3索を切ったとか、2索や5索と何かのシャンポン待ちになったなどが考えられます。実際に日向選手は索子223と持っており、2索を切るとポンテンが入っていました。

 直後に寿人選手からリーチが入り、優選手が持ってきたのは赤5索。一巡前に2索ではなく3索を切ったため、全く使うことができない牌です。一度守備的な選択をした以上、なかなか人間は切り替えることができないのですが、優選手は無スジの赤5索をブチ込み、一転して攻撃に打って出ました。それも2着目の寿人選手がアガったら自分は大体2着で、寿人選手に打っても跳満までならば2着という点数状況が大きかったです。

 結果は優選手が4萬をツモってトップとなり、2試合目も大きなトップをつかみ取りました。戦闘民族と呼ばれる優選手は攻めが強い印象を持たれていますが、繊細なバランス感覚の持ち主で、着順取りへの感覚も優れているからこそ、昨季のMVPという結果につながったのだと思います。