【岡田紗佳のもう一度見たい麻雀Mリーグ】

3月13日第2試合 南2局0本場=勝又健志(風)、渡辺太(ド)、松本吉弘(A)、中田花奈(B)

 KADOKAWAサクラナイツの岡田紗佳です。レギュラーシーズンも各チーム残り10戦を切ったところで、セミファイナル進出のボーダー争いはABEMASをサクラナイツと風林火山が追う、という展開になっています。風林火山は3月11日にエースの勝又選手が連闘して連続ラスとなってしまい苦しい立場に追い込まれてしまいましたがこの日、大仕事をやってのけました。

 ABEMASとの直接対決となったこの日の第1試合で二階堂亜樹選手が2着、多井隆晴選手が3着とポイント差を縮めて迎えた第2試合。トップ目の勝又選手は南1局の親番で、タンヤオ・ピンフ・ドラドラ・赤赤の跳満の手をヤミテンにします。テンパイ後すぐに2着目の松本選手からリーチが入り、一発で当たり牌をつかんだ勝又選手は跳満の放銃となってしまいました。トップ目から陥落し、しかもライバルのABEMASがトップに近づいたことで、風林火山はかなり厳しい状況となってしまいます。

 次局、心が折れそうなところ、第1ツモでなんと国士無双二向聴です。次巡、發を持ってきて早くも一向聴。7巡目に中田選手から58萬4萬待ちの山6好形リーチが入りますが、すぐに北を引き、リーチの現物である9索待ちでテンパイします。

 親の太選手は危険牌を切っていない勝又選手のテンパイに気付くわけもなく、自分の手都合でまずは1萬、そして9索と切り、勝又選手の国士無双が成就しました。この試合で松本選手に1万6000点、1万2000点と2度も大きな放銃をしましたが、自身は役満をアガってトップを持ち帰りました。

 風林火山にとってこのトップは本当に大きく、残り6試合でABEMASまで172・9ポイントと望みをつなぎました。毎シーズン、個人ポイントでプラス3桁しているイメージの勝又選手ですが今季は苦しく、現時点でマイナス3桁です。ただ調子が悪くても一矢報いる。この配牌をここで持ってくるのもずっと活躍してきたスター選手ならではだな、という気持ちになりました。ちなみに勝又選手は役満を狙うことはほとんどなく、それこそ国士無双は自分でできることがないから好きじゃない、と言っていたのを聞いたことがあります。その嫌いな国士無双をここでアガるのは、やはりすごいです。