オカルト評論家・山口敏太郎氏が都市伝説の妖怪、学校の怪談、心霊スポットに現れる妖怪化した幽霊など、現代人が目撃した怪異を記し、妖怪絵師・増田よしはる氏の挿絵とともに現代の“百鬼夜行絵巻”を作り上げている。第232回は「砂利女」だ。
とある学校に伝承されている「学校七不思議」の一つである。
昔、その学校でいじめ問題が発生した。昼間に食べる給食に砂利が混入したのだ。事件発生直後は、おとなしい性格の女の子が疑われたが、やがていじめにつながっていった。
そのいじめは、陰険そのものであり、教師も見て見ぬふりをした。そして、クラスの大部分がいじめを行うようになり、女の子は校庭の脇に置かれた砂利の山で、変死体で発見された。変死体の胃腸の中からは大量の砂が発見されたと言われている。
そうこうしているうちに、女の子の霊が出没するようになった。夕方になると、靴を履いていない裸足の霊が歩き回るようになったのだ。全身砂まみれであり、口の中から砂を散らしながら、パクパクと口を開けて何か訴えるように話しかけてくる。
砂関連の妖怪といえば、ドイツの妖怪である「砂男サンドマン」を連想させる。別名「眠りの精」とも言われる。人の目に魔法の砂をまいて、目をつぶらせて、眠らせてしまう。その姿は、老人のようであり、砂がたっぷり詰まった袋を担いでいると言われている。また違った伝承によると姿が見えないという。ちなみに、「砂男=サンドマン」をモチーフにした小説は、欧米でかなりたくさん発売されている。
なお、妖怪キャラクターの場合、人気アニメ「妖怪ウォッチ」では「砂夫」という妖怪がいる。これは全国各地の妖怪スポットに現れ、倒すと仲間になってくれる妖怪である。












