オカルト評論家・山口敏太郎氏が都市伝説の妖怪、学校の怪談、心霊スポットに現れる妖怪化した幽霊など、現代人が目撃した怪異を記し、妖怪絵師・増田よしはる氏の挿絵とともに現代の“百鬼夜行絵巻”を作り上げている。第230回は「ローリングじじい」だ。
名古屋を中心とした高速道路上に出没する妖怪である。高速道路を走行中、同じようなハイスピードで追いかけてくるバイクがある。これは妖怪「ローリングじじい」の仕業である。
相手を追い込んだり、強引に幅寄せしたりして、事故を起こして、そのまま逃げ去る悪質な妖怪である。かなり凶暴な運転だけに、もともとは車好きのヤンキーだった可能性もありうる。
近い種類の妖怪としては、「100キロ婆(60キロ婆、80キロ婆、120キロ婆含む)」「ハイパー婆」「ターボ婆」「ジェット婆」「光速婆」などが想起される。なぜか名古屋地方では、ババア系列の交通系妖怪が非常に多い。
また、ジジイ系列の交通系妖怪といえば、「超音速ジジイ」が挙げられる。この妖怪の場合、交通手段は自転車である。
交通事故の犠牲者が妖怪に変化したという交通系妖怪は、なぜ老人が多いのであろうか。それはこのコラムでもかねて主張していることだが、老人はやはり交通弱者であり、恨みをためやすく、死後妖怪となりやすいのではないだろうか。妖怪になるしか、生前の復讐ができないのではないだろうか。












