【取材の裏側 現場ノート】2026年北中米W杯出場を目指してきた森保一監督(56)率いるサッカー日本代表はアジア最終予選で圧倒的な強さを示し、過去最速となる8大会連続の出場権を獲得した。その裏では、W杯本大会決勝を見据えた戦略にも取り組んでいた。
日本代表のナショナルチームダイレクター(ND)を務めている山本昌邦氏は以前、取材に対し「日本代表監督って極論、W杯でどんな成績を残すかだと思うんですよ。そこで次(北中米)のW杯を目指す選手たちが本気で『W杯優勝』を目標にしているのに、監督が優勝を狙わないのはおかしい話なわけで『世界の頂点を目指す』となった」と現場サイドの意向を説明していた。
第2次森保ジャパン発足後のチームづくりも、目の前の試合に勝つための準備に全力を注ぎながらも「常にW杯決勝の舞台を見据えて取り組んでいる」という。「選手選考や戦い方とかだけではなく、スカウティングや合宿生活も含めて。いかに準備を整えておくことが重要か。ああしておけば良かったということがないようにやっている」。そして「2次予選、最終予選を含めてW杯の決勝まで24試合あるので、スタッフは『決勝まであと24分のいくつ』とか。合言葉のように話しています」と明かした。
W杯アジア予選を戦う中で迎えた24年1月開幕のアジアカップ(カタール)でもW杯を見据えた予行演習を実施。同大会は1次リーグを戦った後に、決勝トーナメントに臨む形式でW杯とほぼ同じ。そこでスカウトも本番同様の情報収集に取り組んでいた。「時間がない中で情報を集めなければならないが、現地のスタッフだけでは足りないので、日本にもスタッフを配置し、情報を分析したり…。W杯でミスが出ないように本番を想定している」と26年夏に照準を合わせていたという。
北中米W杯への出場を決めた森保監督は改めて「チャンスがあると思っているところがあるので、現実的な目標として世界一ということを考えている。世界一になるために全力を尽くしてレベルアップしていく」と宣言。ベスト16の壁を突破し〝世界制覇〟の実現を期待したい。(運動部・三浦憲太郎)












