注目を集めた格闘技イベント「ONE172」(23日、さいたまスーパーアリーナ)を〝バカサバイバー〟こと青木真也(41)が忖度なしにぶった切った。メインでロッタン・ジットムアンノン(27=タイ)に衝撃のKO負けを喫した元K―1世界3階級制覇王者の武尊(33)には、まさかの「いったん引退」を勧告。大会後に空気の読めない発言で、炎上状態になっているチャトリ・シットヨートンCEOも一刀両断した。

 フォラヤンに1ラウンド(R)53秒、腕十字でタップを奪った快勝から一夜明け、青木が取材に応じた。

「終わってみればフォラヤンのコンディションが良くなかった。逆にオレはこの年にしては飛び抜けてコンディションがいいっていうのを感じたよ」と声をしゃがれさせる。セコンドを任せた〝悪魔仮面〟ケンドー・カシンについて「控室でずっとギャラの話と『藤田(和之)がヘコヘコしやがって…』って悪口を言っていた。(一緒にセコンドをした)野村駿太がめちゃくちゃ困ってたよ」とよく分からないエピソードを披露。それを踏まえて「とりあえず武尊さんだけど…」と大会を振り返り始めた。

 武尊はメインでロッタンと対戦した。激しい打ち合いが予想されたが、序盤にロッタンの左フックをアゴに受けダウン。これでレフェリーに試合を止められ、1R1分20秒でKO負けした。

 このあっけなく思える結末に青木は「ホントにもう、武尊さんは危ないと思うんだ」とメガネを光らせる。K―1のエースとして激闘を繰り広げてきた武尊にダメージの蓄積があると指摘。その上で「ここは武尊さんも〝いったん引退〟をしたほうがいいよ。前回タン・ジンに(ダウンを)いかれたくらいだから相当しんどいんだと思う。しっかり休まないと」と提言だ。「心配しなくても俺と皇治で千羽鶴も折るし、復帰の署名も集めるから」と続けた。

 ゴキゲンな青木は「それはそれとして、チャトリだ」と話題を転換。チャトリCEOは大会後、マラット・グレゴリアン(アルメニア)の計量ミスで試合不成立となった海人に「(オーバーした体重は)300グラムだけ。私は海人はもっとプロモーションのために戦うべきと思う」などと非難した。ミスしたのはグレゴリアンで、キャッチウエートでも試合を行わない決断をするのは海人の権利。この的外れな発言で炎上状態となった。

 青木は「チャトリが怒ることじゃないだろ。ケツの穴が小さいというか…。チャトリにこそ、黒幕が必要だよね!」とあきれたように両手を挙げる。そして「確かに興行としてはチャトリが言うのも正しいんだ。やってくれなきゃ困るんだから。でも競技をしている人間にも理屈はある。要は、トップが言ったらダメなんだよ。っていうか、それこそ、俺の役割なんだけどね」と苦笑い。そして「アレを見てカシンが『論外だよ、論外!!』って言っていた」としたが…。

 冗舌な青木だが、休む暇はない。今週末からプロレスの試合が予定されており、DDT4月6日の後楽園ホール大会では中村圭吾と組んで阿部史典&野村卓矢のKO―Dタッグ王座挑戦も控える。最後に「中村が勝手に挑戦を決めたせいで休む間もない。まさに貧乏暇なしだ、トホホ…」とつぶやくと、自転車で有楽町方面に走り去った。