悲願達成なるか。大相撲春場所(大阪府立体育会館)は23日に千秋楽を迎える。14日目は単独首位に立っていた幕内高安(35=田子ノ浦)が、幕内美ノ海(31=木瀬)に痛恨の3敗目。1差で追っていた大関大の里(24=二所ノ関)に星で並ばれた。
これまでの高安の歩みは、苦難の連続だった。大関カド番だった2019年九州場所8日目には、幕内土俵入り後にギックリ腰で出場を断念。翌場所に関脇へ転落した。21年春場所では、10日目の時点で後続に2差をつける首位独走から、終盤に急失速してV逸。22年には2度の優勝決定戦の末、賜杯に届かなかった。
今場所も後半に2度、単独首位に立ちながら、その翌日に黒星。今回も〝悲劇〟が繰り返されるのか…。そんなムードも漂う。
日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は賜杯の行方について「大関(大の里)の方が有利。優勝経験の差がある」とみる。それでも、高安に向けては「悔いなく相撲を取ってほしい。悔いなく相撲を取ったら(結果は)どっちでもいいんだよ。開き直るしかない」と奮起を促した。
35歳0か月で初優勝を果たせば、2012年夏場所の旭天鵬の37歳8か月に次ぐ高齢記録(年6場所制以降)。初土俵から119場所での初優勝は、旭天鵬の121場所に続くスロー記録(優勝制度以降)となる。
千秋楽は小結阿炎(錣山)との顔合わせ。その後に決定戦が行われる可能性もある。高安にとっては、運命の一日となりそうだ。












