かばっているつもりなのか。石破茂首相が昨年の衆院選で当選した新人議員15人に、それぞれ10万円の商品券を渡していた問題が拡大している。自民党内は石破おろしの機運が高まり、野党は政治倫理審査会への出席を要求。さらに側近から爆弾発言もあった。

 政治資金規正法21条の2の1項では個人から政治家に向けて政治活動に関する寄付を禁止。石破氏は「政治活動に関する寄付ではない」と法的な問題はないと主張している。

 しかし、毎日新聞の最新世論調査によると、商品券配布について「問題だと思う」と答えた人が78%に上り、多くの国民が不信感を高めている。永田町においても自民党の西田昌司参院議員が12日に退陣要求していたが、商品券問題を受けて石破おろしが加速しかねない。

 一方、野党は一斉に批判。立憲民主党の野田佳彦代表は政倫審出席を石破氏に求めた。安易な退陣よりも説明責任を果たすべきだというわけだ。

 政局が不透明になる中、自民党内から衝撃情報が暴露された。自民党の舞立昇治参院議員が16日、鳥取の会合で「歴代の首相が慣例として普通にやっていたこと」と発言したのだ。

 この発言の意図は何なのか。永田町関係者は「過去の首相もお土産を渡していたとなると、野党は『歴代首相にも説明してもらおう』と主張するでしょう。そうなるとこの問題は石破氏だけでは終わらないことになる」と指摘。自民党にとってよりダメージになりかねない。

 とはいえ、舞立氏は鳥取県選出の参院議員で、過去の総裁選では石破氏を支援してきた側近議員。地元のイベントで石破氏が人気漫画「ドラゴンボール」のキャラクターである魔人ブウのコスプレをした時も、舞立氏がベジータの格好をするなどかなり近い距離にある。

 側近ゆえのフォローのつもりが逆効果になるかもしれない。