スポーツクライミング男子複合でパリ五輪銀メダルの安楽宙斗(JSOL)は〝プロ〟として新たな一歩を踏み出す。

 3月で千葉・八千代高を卒業する安楽は12日の会見で「一人の社会人として、大人として、プロクライマーとしての道を歩んでいく」と決意表明。高校2年頃からW杯などで世界を転戦する中でプロを志すようになり、パリ五輪後の昨年9月に決断を下したという。

 背景には誰にも負けないクライミング愛がある。家族、友人、他選手らと今後について相談する上で、大学への進学をすすめる声もあったが「クライミングのことをしょっちゅう考えてしまうので、第一にクライミングに集中する時間がほしい。大学で強く学びたいと思ったことも今はなかったので、クライミングを頑張る」と退路を断った。

 そんな安楽は「今までよりももっともっと多くの人にクライミングの魅力と楽しさを伝えて、クライミングというスポーツがより身近で誰もが楽しめる競技にしていきたい」と普及活動にも意欲的。歴史の浅いスポーツだからこそ「多くの可能性に満ちあふれている。既存の概念にとらわれずに、自らの熱い思いを持って、これからも試行錯誤しながらどんどんチャレンジしていきたい」と力を込めた。

 目標は「最強のクライマーであり続けること」。世界の頂、そして、メジャースポーツ化へ、日本のエースの挑戦が幕を開ける。