ノア2日の横浜武道館大会で、GHCヘビー級王者OZAWA(28)がGHCナショナル王者・征矢学(40)とのダブル王座戦を制し、2冠王者に輝いた。団体史上初の快挙を達成したが、その日のうちにナショナル王座返上を宣言。どこまでも不敵な言動を繰り返しながらも、確実に団体の観客動員を増やし続けている〝風雲児〟は「俺がルール」とまで言い切った。
ランバージャックデスマッチで行われた横浜決戦は、戦前の予想通り大荒れの展開が待っていた。征矢のセコンドに就いていたタダスケが「TEAM 2000X」に寝返ったことで試合を有利に運んだOZAWAは、必殺のReal Rebel(変型フェニックススプラッシュ)で圧殺。試合後はマサ北宮の挑戦表明を受け、22日後楽園大会での迎撃が決定的となった。
ダブル王座戦の実現は今回が3度目で、過去2回はいずれもフルタイムドロー決着だった。しかし史上初の2冠王者となったOZAWAは、リング上でナショナル王座のベルトを「要~らない」とポイ捨て。取材に対し「ナショナルは二軍、三軍の象徴みたいなベルトだし、本当に要らない。だから確かに2冠にはなったけど、なった瞬間にもう返上だな。別にGHCヘビーだけ持ってればいい。大は小を兼ねるというか」と即日返上を明言した。
ナショナル王座の存在意義が問われかねない行動だが「知ったこっちゃないし、欲しいヤツが勝手に巻けばいいんじゃないの? 北宮とか。なんならあげてもいいよ」と言い放った。
リング内外で自由奔放を地で行くOZAWAだが、この男が1月1日の日本武道館大会で史上最速GHCヘビー王座戴冠を果たして以降のノアは〝追い風〟が吹いている。後楽園ホール大会は札止めが続き、昨年8月以来となった横浜武道館大会の動員は949人から1605人と約70%増加。彗星のごとく現れたダークヒーローは、今や団体の救世主と呼ぶにふさわしい。
「周りからどう見えてるとかプロレス界がどうとか、本当にどうでもいい。ただ今の客入りが全てかなと。ノアの上のヤツらは自分のやっていることが正しいと思っていたようだけど、結果としてお客さんが来るということにつながってなかったのだから、俺のやっていることがすべて正しい。これからは俺がルールなんだから、それに従えって感じだな」
OZAWAの原動力は、2022年9月のデビュー時から〝冷遇〟されていたことへの復讐心。どこまでも型破りな「The Real Rebel」の快進撃が、業界を飲み込みつつある。













