ヤンキースの次代を担う超新星の株が急落している。今季は正左翼手として期待されているジェイソン・ドミンゲス外野手(22)で、春季キャンプで拙守を連発。多くの米メディアから「史上最悪の守備」と非難されている。

 球団の有望株ランキング1位のドミンゲスは米ブックメーカーの新人王
オッズでア・リーグの1番人気に支持されるニューヨーク期待の新鋭。2023年9月のメジャーデビュー戦ではサン・ヤング賞右腕・バーランダーから初打席初本塁打を放つ衝撃デビューを果たした。

 だが、8日後に右ヒジの尺側側副靱帯断裂が判明して戦線離脱。トミー・ジョン手術を受けたため同年は8試合の出場にとどまったが、4本塁打、7打点を記録した。長期のリハビリを強いられた昨季は18試合に出場して打率1割7分9厘、2本塁打、4打点。ポストシーズンでも目立った働きはできなかったが、完治した今季はバットでの大暴れが期待されている。

 しかし、守備に難があり、7―7で引き分けた28日(日本時間3月1日)のフィリーズとのオープン戦では平凡な左飛をポロリ。ボストンのスポーツ局でパーソナリティーを務めるジャレッド・カラビス氏は自身のXで「恐ろしい守備者。たぶん、史上最悪だよ」とこき下ろし、ニューヨークに拠点を構えるラジオ局『WFAN 660』のホストを務めるキース・マクファーソン氏は「準備ができていないのに、なぜこの若者に左翼を守らせるのか?」とドミンゲスの起用に疑問を投げかけた。

 また、米紙「ザ・カンザス・シティ・スター」
は米データ解析サイト「Fangraphs」のデータを引用して、ドミンゲスの守備力を「史上最悪」と報道。同サイトの守備防御得点指標によるとドミンゲスは平均的な外野手よりもすでに4点多く失点しており、162試合フル出場した場合、49・8点の余分な失点を許すことになるという。

 守備防御得点指標で過去ワーストを記録しているのは2005年にホワイトソックスでワールドシリーズMVPに輝いたジャーメイン・ダイで5・97。同紙は「ドミンゲスのサンプルサイズは明らかに小さいが、外野の守備パフォーマンスが史上最悪のものより8倍以上悪いことは、控えめに言っても良い兆候ではない」と伝えた。

 チームは1日(同2日)、DHのジャンカルロ・スタントン外野手(35)が両ヒジの腱炎により故障者リスト入りしたことを発表。開幕戦出場は絶望となり、ヤンキースはオフにFAになったものの所属先が決まらないアレックス・ベルドゥーゴ外野手(28)の出戻りを検討していると複数のメディアが報じている。

「彼(ドミンゲス)は春季トレーニングで平均的なディフェンダーになる能力さえ示していない」と指摘する「ファンサイデッド」は「ドミンゲスをDHにベルドゥーゴをレフトに置くことを検討するかもしれない」とした。