パリ五輪レスリングのメダリストが21日、東京・江東区の東京スポーツ新聞社を訪問した。金8個、銀1個、銅2個と空前のメダルラッシュで日本選手団の大躍進を支えた最強軍団を、東京スポーツ新聞社・平鍋幸治代表取締役社長(一般財団法人東京スポーツ新聞格技振興財団理事長)が激励。日本レスリング協会・富山英明会長と固い握手を交わし、さらなる躍進へ強力タッグを約束した。なお、女子50キロ級銅メダルの須崎優衣(25=キッツ)は、体調不良のため欠席した。

 輝くメダルを首に下げ、日本中を沸かせたメダリストが東スポにやってきた。富山会長は「最高の成績を出せ、本当に良かった。予想以上に選手が頑張ってくれました」と笑顔。平鍋社長は「びっくりしましたよ。みなさん強かった。次々にメダルを取るので、日本中が盛り上がっていました。2028年ロサンゼルス五輪も楽しみですね」と目を細めた。

 帰国後も祝福の嵐を受ける選手たちは、五輪メダリストになった実感を明かした。

 男子グレコローマン60キロ級金メダル・文田健一郎(28=ミキハウス)「ここまでの達成感は今まで感じたことがなくて。これが金と銀(東京五輪)の違いかと感じました。満足感というのでしょうか。周りもひと安心。家族も父も近くで応援してくれていた。みんなの安心感を感じるのは初めてです」

 男子グレコローマン77キロ級金メダル・日下尚(23=三恵海運)「『アッコにおまかせ!』の準レギュラーになったことです。テレビに出られてうれしいですけど、もっと出たいです。大会前、金メダルを溶かして差し歯にすると言いましたが、これ(メダル)すごい重くて計量オーバーしちゃうのでやめます(笑い)。レスリング、病みつきです」

 女子53キロ級金メダル・藤波朱理(20=日体大)「メダルを見せて喜んでくれる人の姿を見られたのがすごく幸せ。声をかけられることも多くなった。ここからまた次に向けて、本当に応援してくれてる人たちを含めて、また一緒に頑張っていきたいです」

 女子57キロ級金メダル・桜井つぐみ(22=育英大助手)「これまで自分を知らない人も自分のことを知ってくれていて、声をかけられることもすごく増えた。いろんな人が『おめでとう』と言ってくれるので、自分自身はあんまり変わった感じはないけど、五輪ってやっぱりすごい影響力のある大会だなと思いました」

 女子62キロ級金メダル・元木咲良(22=育英大助手)「自分を応援してくださる人が多かった。他の大会と違って、ものすごく多くの方に見ていただきました。『おめでとう』と言ってくださったり、勇気をもらったとか、感動したとか言ってもらえたことが本当に多くて、五輪で優勝したというのを実感しています」

 女子68キロ級銅メダル・尾崎野乃香(21=慶大)「帰国後は自分を応援してくれているみなさんにメダルをお見せする機会が多かった。涙して喜んでくれたのが本当にうれしかった。金メダルが良かったけど、それは4年後だと思っているが、銅メダルを見せることができて幸せです」

 女子76キロ級金メダル・鏡優翔(22=サントリー)「(金メダル獲得後は)テレビとかにいっぱい呼ばれて普段、歩いていても声をかけられるようになった。『ありがとうございました』と言われることがすごく多くて。私は必死に自分の目標に向かってレスリングをやってきたんですけど、そうして感謝を伝えてもらえると、レスリングやってきて良かったと思うし、一番うれしかったです」

 男子フリー57キロ級金メダル・樋口黎(28=ミキハウス)「いろんな人から応援されていたんだなと感じた。全然知らない人から帰国後に『おめでとうございます』と声をかけられたので、頑張ってよかったと思う。まだ年齢による衰えとかは感じていないです」

 男子フリー65キロ級金メダル・清岡幸大郎(23=三恵海運)「初めて全く知らない人に『見ました』って言われ、気づいてくれる人がいたというのは本当に、五輪だからなのかなと思いました。あと、今まで見たことがない車とか時計を調べるようになって(笑い)。にやにやする回数が増えました」

 男子フリー74キロ級銀メダル・高谷大地(29=自衛隊)「これまで獲得したことのあるメダルと比べると、一気に国民の皆さまに知ってもらえたというのと、自分という人間の価値が一気に上がったのかなというのをかなり感じましたね。初めての経験でした」

 多くの人を感動させたレスリング軍団。勢いは止まらない。