ボクシングのWBA世界バンタム級タイトルマッチ(6日、東京ドーム)は王者・井上拓真(28=大橋)が挑戦者の同級1位・石田匠(32=井岡)に3―0の判定勝ちで、2度目の防衛に成功した。

 いきなり1ラウンド(R)、拓真が左ジャブを仕掛けたところ、左カウンターを顔面にもらいダウンを奪われた。出ばなをくじかれた拓真は3Rから左フックなどパンチの種類を増やし、流れをつかみ始める。4Rには右のアッパー3発が石田の顔面をとらえ、相手は鼻から出血。中盤から挑戦者に距離を詰められて接近戦となるが、10Rに再び石田に右アッパーを3発入れるなど優位に試合を進めた。 

 拓真はリング上で「想像以上に、石田選手のジャブのやりづらさがあって苦戦した。唯一の収穫は競り勝てたことだけです」。同級にはWBC王者・中谷潤人(M・T)、IBF王者・西田凌佑(六島)もおり、国内で注目度が高い。拓真は「この内容だと統一戦とか言っていられない。しっかり課題をクリアして、強いチャンピオンになりたいと思います」と表情を引き締めた。