東京・新宿区にある「新宿アルタ」が2025年2月28日に営業を終了すると発表された。新宿アルタといえばタモリが司会の「笑っていいとも!」が公開生放送されていた建物として有名。〝アルタ前〟は待ち合わせの定番でもあった。

 営業終了は新宿アルタの公式サイトで22日までに発表された。新宿アルタは1980年に新宿駅東口にオープンしたファッションビル。三越伊勢丹が管理運営している。

 三越伊勢丹ホールディングスの担当者は「顧客の識別化を進めていたが、新宿アルタはそれが進んでいなかった。単店での収益改善は進まず、グループへの収益寄与が困難になっていたことから今回の判断になった」と、厳しい経営状況がきっかけだったと明かした。

 ビルの所有者は別におり、前出の担当者は「営業終了後のことはオーナーの判断になり、わかりかねる」とのこと。現在、入っているテナントも来年2月に終了となる。

「笑っていいとも!」は82年にスタートし、2014年まで続いた長寿番組。当時、誰もが知っているお昼の番組ということで、新宿アルタの名前も全国区となった。ビルには大型ビジョンもあり、「東京の人だけでなく地方の人にも分かるので、待ち合わせ場所としては定番でした」(利用者)。

 それだけに営業終了を悲しむ声はSNSを中心に多い。この日も新宿アルタ前にはたくさんの人がおり、多くの人が記念に撮影しようとスマートフォンを向けていた…と思いきや、よく見ると違った。

 人々のスマホに写っているのはアルタではなく、すぐ近くのビルにある「クロス新宿ビジョン」。21年から始まっているもので、巨大な3Dの猫が飛び出してくるかのような映像が流れることで話題となっていた。「新宿東口の猫」と呼ばれている。

 多くの外国人も猫にスマホを向けており、注目度は高い。アルタがなくなっても、〝猫の前〟として待ち合わせに使われそうだ。