アーセナルなどで活躍した元イングランド代表のポール・マーソン氏(56)が、サッカー界におけるギャンブル依存症選手の対処を批判した。

 サッカー界では、イングランド代表経験もあるFWイバン・トニー(28=ブレントフォード)が賭博規則違反で8か月の出場停止処分を受け、1月に解除されたばかり。イタリア代表MFサンドロ・トナーリ(23=ニューカッスル)が違法賭博に関与したとして、昨年10月に10か月の出場停止処分となり、今夏の「欧州選手権」出場も逃す結果となった。

 英メディア「BBC」などによると、そんな状況に、ギャンブル依存の経験を持つマーソン氏は「サッカー界にはギャンブル会社からのスポンサードがあふれている。我々はギャンブル依存症を過小評価している。依存症の人々に出場停止処分を与えるだけでよくなるとは思えない。『罰則は与えた。意志の力でなんとかしろ』ではダメだ。ルールをつくって処分する人たちには『下痢になったら、意志の力でそれを止めてみろ』と言いたい」と持論を展開した。

 日本では、米大リーグ・ドジャースの大谷翔平の専属通訳を務める水原一平氏が、違法賭博によって解雇されたことで大きなショックが広がっている。かねて言われていることだが、ギャンブル依存症に関しては、処分してそれで終わりではなく、病気としての治療も必要だということだ。