格闘技イベント「RIZIN LANDMARK 9」(23日、神戸ワールド記念ホール)の会見が行われ、木村〝フィリップ〟ミノル(30=ブラジル)が元K―1ワールドMAX王者のブアカーオ・バンチャメーク(タイ)と74キロ契約で対戦すると発表した。

 木村は昨年6月のロクク・ダリ戦後に行ったドーピング検査が陽性で、RIZINから罰金と半年間の出場停止処分が下された。その後大みそかの安保瑠輝也戦で復帰が決まったが、再検査も陽性だったために試合は行われなかった。

 この日、木村と共に会見に臨んだ榊原信行CEOは、2月7日に行った〝再々検査〟の結果が陰性だったとして「このままドーピングに再度、手を染めることなく歩んで、チャレンジしていってほしい」と期待を込める。その上で「寛容である分、厳しくなくてはいけない。今回、もう1回ドーピング検査をします。これがまた陽性になることがあれば無期限の出場停止だし、RIZINからは永久追放とせざるを得ない」と語気を強め、契約体重を守れなかった場合も試合を行わないことを強調した。なお、検査はブアカーオも行い、その結果も発表するという。

 木村は「度重なる陽性の結果でここまで待たせてしまったファンの方々や関係者の皆さん、すみませんでした。復帰の試合をRIZINでできること、なにより対戦相手にブアカーオという偉大な選手を用意していただいて感謝しています」と頭を下げる。

 ドーピングについて「ファイターとして自分の体を自分で理解して、自分の力の中で伸ばしていくのが本来のあるべき姿だと思うので、めちゃくちゃ反省しました」。その上で「またそこ(ドーピングをした強さ)まで自分の力で持っていって、超えたところにいったと思う。どこを伸ばせば強くなるかも分かったので、それを自力で伸ばしていった。使ってしまった時よりパフォーマンスも体の状態も上だと思います」と分厚い胸を張った。

 相手への敬意を口にしつつ「ブアカーオ選手こそ怪しいんじゃないかというか…。体とか見ていると怪しいと思うが、俺が何か言えるようなことではないので。めちゃくちゃ強いのでテンションが上がっています。どんな状態であれ、返り討ちにしたいと思います」と笑いを誘い必勝を誓う。

榊原CEO(左)と木村〝フィリップ〟ミノル
榊原CEO(左)と木村〝フィリップ〟ミノル

 昨年5月のRIZIN初参戦では安保瑠輝也と引き分け、健在ぶりを見せただけに「ドローだけど、ブアカーオ選手が持っていった印象のある試合なので、警戒してやろうと思います。安保選手がドローなんでそれ以上が求められるし、ものすごいKOを見せたい」と力を込めた。

 また、一度は試合が決まり流れた安保との試合について、榊原CEOは「早いタイミングで実現させたい。止まった時計を進めるなら早い方がいいから」と前向き。

 木村も「安保は一回シバかないといけない。今はMMA(総合格闘技)を頑張っていると思うんですけど『似合わないオープンフィンガーグローブを置いて、キックボクシングやろうよ』って思うんで。彼のケツに火をつける試合を俺はしないといけないと思います」と鼻息を荒くした。