大相撲春場所8日目(17日、大阪府立体育会館)、新入幕の尊富士(24=伊勢ヶ浜)が幕内竜電(33=高田川)を押し出して8勝目。無傷で勝ち越し一番乗りを決めた。

 取組後に尊富士は「自分の相撲が取れた。(勝ち越しでも)気持ちは変わらないし、初日から変わっていない。15日間土俵に上がることが目標なので」と気を引き締めた。

 1月の初場所で十両優勝を果たし、最速タイの初土俵から所要9場所での新入幕を果たした(幕下付け出しは除く)。新入幕力士の中日勝ち越しは2011年5月技量審査場所の魁聖以来13年ぶり。1場所15日制以降で新入幕が中日で単独トップに立つのは初めてのことだ。すでに上位陣はいずれも2敗以上を喫しており、新入幕の優勝となれば1914年5月場所の両国以来110年ぶりの快挙となる。

 上位が崩れる中での快進撃には、審判部長の佐渡ヶ嶽親方(元関脇琴ノ若)も「新入幕らしい迷いのない相撲」と絶賛している。

 9日目は小結阿炎(29=錣山)との顔合わせ。初の三役戦に向けて、尊富士は「幕内後半での取組は全く想像していなかった。(三役戦でも)とにかく変わらないように。今日は今日、明日は明日で自分の相撲が取れるように、調整していきます」と意気込んだ。