格闘技イベント「RIZIN.52」(7日、東京・有明アリーナ)で、〝元・戦うフリーター〟こと所英男(48)が鹿志村仁之介(24)に無念の66秒一本負けを喫した。

 所は、盟友の金原正徳、勝村周一朗と肩を組んで入場。今回を含めて残り2試合での引退を決めている大ベテランは、覚悟を決めた表情でゴングを聞いた。だが、開始から約20秒で鹿志村に片足タックルで組み付かれ、そのままテークダウンを許してしまう。

 所は「猪木vsアリ状態」の下から反撃のチャンスを待ったが、右足をまたがれると滑り込むようにパスされてサイドポジションを狙われる。これに対して所は体を反転させて亀の体勢を取り、タックルしようとしたが、鹿志村に〝待っていました〟とばかりに首を取られてしまう。そこからアナコンダチョークで絞め落とされ、一本負けを喫した。

 試合後、鹿志村からマイクで「戦っていただいたスーパーレジェンド所英男選手、本当にありがとうございました。この場を借りて所選手を超えられたこと、とても光栄に思います」と声を送られた所は、手を振って応じながら退場。その後、鹿志村は「対世界っていうことでRIZINは動いていると思うんですけど、僕もその仲間入りさせてください。誰とでも試合するし、誰とでも組めるし。俺が試合したら一本取るんじゃないかって、みんなワクワクすると思うんで。今後とも世界で一番かっこいいこの団体RIZINよろしくお願いします」と話した。

 1ラウンド(R)1分6秒で敗れた所は「試合という試合をさせてもらえなかったというか、何もできなかった。〝鹿志村さん、強いなあ〟というのと〝自分ダメだったなあ〟という感じです」と肩を落とす。今後については「正直、今回3R、金原さんみたいな試合ができたら満足して、今回でラストかなって心の中で思ってたんですけど…。ちょっと思っていたのと違って、ああ、どうしようかなという感じです。考える時間はどんだけでもあるので、ゆっくり考えたい。信頼できる人たちが近くにいるので、その人たちと考えたいです」と話した。