また学習塾で盗撮だ。栄光ゼミナールで知られる「栄光」は11日、教室長を務めていた元社員の男(46)が盗撮容疑で逮捕されていたことを発表した。学習塾など子供と接する仕事に就く人に対しては、性犯罪歴の有無を確認するデータベース「日本版DBS」の導入への期待が高まる。

 2月10日に警視庁が性的姿態撮影処罰法違反(撮影)の疑いで男を逮捕。成人女性と年齢不詳の女性が被害に遭ったという。男は2022年に採用され、「昨年6月ごろから数人を撮影した。気に入っている女性の下半身を見られると思った」と容疑を認めており、すでに懲戒解雇となっている。

 男は女子トイレの換気扇にスマホを隠し、撮影した映像を離れたところのパソコンに映し、それをiPadで撮影したという。性犯罪に詳しいジャーナリストは「とても初めての犯行とは思えないやり口です」と発想に驚く。こうした犯罪を防止するには「内部の人間による犯行となると採用しないことが一番ですが面接では分からないでしょう。日本版DBSに期待がかかります」。

 DBSは「Disclosure and Barring Service」の略称で、英国などで導入されている。日本版は今国会で議論される見通し。性犯罪歴が確認されれば就業は制限される。学校や保育所はもちろんのこと、任意制ではあるが学習塾も参加を決めれば確認を義務付けられる。

「任意とはいえ大手学習塾は参加するしかないのでは。参加していない塾に子供を預けようという保護者は少ない。できれば学習塾も任意ではなく義務化した方がいいでしょう」(同)

 この日は大手学習塾「四谷大塚」の元講師による盗撮事件の求刑公判もあった。教え子12人を盗撮して懲役2年という求刑にSNSでは「軽すぎる」との声が殺到している。日本版DBSがあれば防げる犯罪被害もあるはずだ。