サッカー女子パリ五輪アジア最終予選第2戦が28日に国立で行われ、なでしこジャパンが北朝鮮に2―1と勝利して本大会の出場権を獲得した。

 試合後、敗れた北朝鮮のリ・ユイル監督が韓国メディアに対して激怒する一幕があった。

 最初の質問で韓国紙「東亜日報」の記者が「〝大韓民国〟の東亜日報ですが…」と国名を強調して質問。するとリ監督は「大変申し訳ないが、神経を逆なでする質問をする媒体ということで、今の質問には答えられません」と怒りをあらわにして質問を拒否した。

 リ監督が激怒したのは、前日27日の公式会見に伏線があった。

 そこで韓国放送局「チャンネルA」の記者が「北韓(北朝鮮)女子サッカーの力がどこから出るのか気になるが…」と質問を始めた際に、リ監督は「われわれは北韓チームではなく〝朝鮮民主主義人民共和国〟チームだ」と〝抗議〟。「国号を正確に呼ばなければ、われわれは質問を受け付けない」と激高した。その後に同局側は「では国号をつけずに質問する」と〝応戦〟。修正を要求された「朝鮮民主主義人民共和国」とはあえて言わずに質問を続け、不穏なムードが漂った。

 その後に韓国メディアは一斉にこの様子を報道。韓国と北朝鮮の間で緊張感が走っている中で、この日の会見で韓国メディアが「大韓民国」をあえて強調したことが、リ監督の逆鱗に触れたのだ。

 試合を行ったのは日本と北朝鮮だが、韓国メディアが目立つ格好となり、なんとも後味の悪い会見となってしまった。