森保ジャパンがアジアカップ(カタール)で〝惨敗〟したことを受けて、元日本代表FW武田修宏氏(56=本紙評論家)が緊急提言だ。日本代表は3日の準々決勝イラン戦で1―2と完敗し、目標だった優勝を逃した。武田氏は現在のチームが抱える弱点や、日本サッカー界が抱える問題点を指摘。今後佳境に入る2026年北中米W杯アジア予選へ向けて、警鐘を鳴らした。
イラン戦では勝負どころの後半に防戦一方となり、1―2のスコア以上に内容で圧倒された。1月19日のイラク戦でも格下相手に不覚を取り、A代表が参加するようになった1992年広島大会以降、1次リーグで初黒星となる屈辱も味わった。優勝を目標に掲げながら前回の準優勝も下回る8強敗退。結果、内容ともに〝惨敗〟に終わった。
武田氏はイラン戦について「経験のある選手が多数おり、FWサルダル・アズムン(ローマ)をはじめ、ずるがしこさ、高さ、スピード、気迫…いずれも日本より上回っていた」とあらゆる点で相手の実力が上だったと指摘する。
続けて、日本の問題点もあぶり出し「今大会ではイランやイラクなどパワープレーを仕掛けてくるチームが目立った。ロングスローやロングボールを使って、高さを生かし、日本の弱点を狙ってくる攻撃をしてきた」。日本の守備陣は空中戦やセットプレーの弱さを露呈し、相手がロングスローを中心に揺さぶってくる場面が続出。日本は対処できないまま、準々決勝でもなすすべなくイランの術中にはまった。
ストライカーの差も浮き彫りになった。「イランで言えばアズムンや、日本戦は出場停止だったがFWメフディ・タレミ(ポルト)という強力なストライカーがいる。日本はこの試合でFW上田綺世(フェイエノールト)やMF久保建英(レアル・ソシエダード)が決定機を決められなかった。やっぱり本物のストライカーが生まれてこないと。特にセンターFWは必要」。ただ、今大会はさまざまなアクシデントもあり「MF伊東純也(スタッド・ランス)とMF三笘薫(ブライトン)の両サイドがいれば、違った展開になったかもしれない」と悔やんだ。
こうした状況を踏まえ、再びアジアの戦いが続くW杯予選も「相手はロングスローなど放り込んでくる。簡単には勝てない」と懸念。アジアの本大会出場枠は8・5に拡大されて楽観ムードが漂っていたが、気を引き締めるよう警鐘を鳴らした。
そして「Jリーグのレベルを上げないと日本は成長しない。野々村チェアマンには、スポンサーはもちろん大事だがレベル強化を考えてほしい」と求めた。レジェンドの金言が代表再建のきっかけとなるか。












