果たして「番長」の金言によって「大将」がどんな〝化学変化〟を起こすのか――。その行く末が注目を集めている。西武、巨人、オリックスで活躍した元プロ野球選手の清原和博氏(56)が2日に沖縄・北谷の中日キャンプを訪問。中田翔内野手(34)のフリー打撃を見終え、中日打線のパワーアップを確信するとともに3年目の立浪竜に「とにかくファイティンです!」とエールを送った。そんな番長・清原氏と同じ境遇を歩んでいる大将・中田には〝清原エキス〟の注入が熱望されている。

 中日のキャンプ地「Agreスタジアム北谷」にド迫力のメンバーがそろい踏み。清原氏は三塁側ベンチで立浪和義監督(54)や巨人OBの元木大介氏(52)らと談笑。そこに中田や中島宏之内野手(41)ら中日ナインが次々とあいさつに訪れた。この光景にネット上では「すごい絵すぎる」「何とは言わないけど圧がすごい」と大盛り上がりとなった。

清原に挨拶する中島と中田
清原に挨拶する中島と中田

 3年連続で中日キャンプを訪れた清原氏は「わずか数時間しか見てないですけど勝負事というのは紙一重。2年連続で苦しんだチームとはとても思えない。今年は期待できるチームになってくるんじゃないかなと予想してます」と立浪竜の変化を実感した。

 特に熱視線を送ったのが新加入の中田と中島だ。「この2人がドシっと入ることによって打線の厚みを感じます」とパワーアップに太鼓判を押す。その上で「2人とも新しいチームに移籍してどうしても力んでしまうところはあると思う。これは僕自身も経験しました。リラックスして自分の力を信じてやれば、おのずと結果はついてくる」とアドバイスを送った。

 実は清原氏は昨年12月に出演した東海ラジオの番組で「ジャイアンツで苦しんでいる時、自分とかぶって見えた。オレはこういうふうにして失敗したから、もっと楽に」と、連絡したことを明かしている。清原氏と中田はともに巨人の主軸として活躍してきたが、期待の大きさの反動で不調に陥った時には激しいバッシングにさらされることもあった。似たような経験を重ねてきただけに清原氏は中田に対して特別な思い入れがあるのは間違いない。

 それだけにキャンプ中だけでなくシーズン中も清原氏に中田へのサポートを求める声が出ている。中日OBで元バッテリーコーチの金山仙吉氏(72)は「自由奔放なタイプの選手は巨人のような注目度の高い球団だと、やんちゃだとたたかれるし、力を発揮しづらい面もある。清原も苦しんでいたから同じ境遇だった中田のことが気になるんだろう」と分析。その上で「清原はさまざまな経験を重ねてきたことで苦しい時の脱出法を知っている。立浪監督との信頼関係もあるし、中田も清原の言うことなら耳を傾けるはず。シーズン中もいろんなアドバイスを送ってくれたらいいんじゃないか」と〝清原エキス〟の注入を期待する。

 金山氏は「中日にとって大事な選手」と中田が今季の命運を握る男であることを指摘。それだけに「自分が星野監督の監督付き広報を務めていた時に清原と何度か会ったことがあるが礼儀正しい男だった。星野監督も清原のようなタイプの選手が大好きだった」という清原氏による金言こそが、中田にとって大きな支えになるのではないかと考えているのだ。

 在名放送関係者は「清原さんが出演すると結果(数字)が出るんです」と述べており、今年も複数のテレビ局やラジオ局が中日戦中継での清原氏の起用を検討中。今季はコロナ禍による制限がさらに解除される見通しとなっていることから、OBや解説者が試合前に選手とコンタクトを取る機会も増えるのは間違いない。

 中田も「アドバイスをくださったり、気にかけていただいているので本当にありがたいです」と清原氏からのエールには大感謝。シーズン中もバンテリンドームで清原氏と中田との〝再合体〟が実現するか注目だ。