横綱が格の違いを見せつけた。大相撲初場所12日目(25日、東京・両国国技館)、横綱照ノ富士(32=伊勢ヶ浜)が新入幕の大の里(23=二所ノ関)の挑戦を退けて10勝目(2敗)。右四つに組んで左の上手を引くと、相手が前に出たところで豪快に投げ飛ばした。

 新入幕の大の里とは、もちろん初顔合わせ。勢いに乗る未知の相手と対戦するやりづらさを問われると「特にないです。まあ、普通。勢いと言われても、まだ8勝しかしてないじゃん。でも、いいものを持っていると思うし、相撲を見ていても一気に攻めれる。これから楽しみじゃないですか」と綱の貫禄を漂わせた。

 一方の大の里は「さすが横綱だと思います。何もさせてもらえず、自分の相撲を取らせてもらえなかった。(初の結びで)頭の中が真っ白になっちゃいました。いい経験ができました」と脱帽。横綱の強さを肌で実感した様子だった。

 照ノ富士は腰痛による3場所連続の休場明けから2桁10勝に到達。13日目には1敗で単独首位に立つ関脇琴ノ若(佐渡ヶ嶽)との直接対決を迎える。勝てば4場所ぶり9度目の優勝に近づく大一番を前にしても「何もないですね。いい時に比べたら、程遠い感じなので。まだ3日もありますから」と目の前の一番に集中する構え。ラスト3日間で一気に賜杯をたぐり寄せる。