薄氷の勝利だ。大相撲初場所9日目(22日、東京・両国国技館)、初の綱とりに挑む大関霧島(27=陸奥)が元大関の幕内正代(32=時津風)を押し出して7勝目(2敗)。土俵際でもつれるように倒れ込み、一度は正代に軍配が上がった。その後に物言いがつき、行司差し違えで白星が舞い込んだ。
取組後に霧島は「全然(勝ったか)わからなかった。負けたかと思った」と正直に敗戦を覚悟した胸の内を明かした。ただ、幕内後半の審判長を務めた浅香山親方(元大関魁皇)は「見ていた親方衆はみんな(足が出るのが)正代の方が早いだろうと。霧島は消極的にならず、しっかり前に攻めていた。力強い相撲を取っていた」と大関の相撲内容を評価した。
8日目は平幕の翔猿(31=追手風)に押し出されて、痛い2敗目。何とか連敗を回避し「昨日は良くない相撲だったので、今日は負けても、いい相撲を取ろうと思っていた。勝っても負けても次につながる相撲だった。切り替えられた」と吹っ切れた表情を浮かべた。念願の綱とりに向けて、負けられない戦いが続く。












