痛恨の黒星だ。大相撲初場所8日目(21日、東京・両国国技館)、初の綱とりに挑む大関霧島(27=陸奥)が幕内翔猿(31=追手風)に屈して2敗目(6勝)を喫した。立ち合いから翔猿と激しい突っ張り合い。思わず引いたところで呼び込む形となり、そのまま一気に押し出された。取組後は報道陣の取材に対応せず、沈黙を守った。

 この日で全勝力士が消え、まだ優勝争いの首位とは1差。とはいえ、中日までに平幕に2敗は綱とりを目指す上で、大きく印象を損ねる格好となった。審判長の藤島親方(元大関武双山)は「ちょっと、こわごわ取りすぎた。(翔猿を)警戒しすぎた感じ。もろ手が中途半端で、張り手も効いていなかった。引いたところでパッと下から出てこられた」と指摘した。

 NHKの大相撲中継で解説を務めた舞の海秀平氏(元小結)は「負け方は最悪ですね。最悪。我慢してついていかなければ。どうして安易に引いてしまうのか」「引く相撲に未来はない。辛抱して攻め合うからこそ、ファンは血沸き肉躍る。その期待に応えていかなければ」と手厳しかった。