ダークホースが現れた。大相撲夏場所8日目(21日、東京・両国国技館)、新入幕の大の里(23=二所ノ関)が幕内遠藤(33=追手風)を一方的に押し出して7勝目(1敗)を挙げた。

 大の里は昭和以降3位タイの初土俵から所要4場所で新入幕。遠藤は1位タイの3場所での幕内力士となった。同じ石川県出身同士の〝スピード出世対決〟は大の里に軍配。取組後に「(遠藤は)石川出身だし、ずっと小さいころから見ていた。アマチュア横綱になった時も見ていて、今でも雲の上の存在。その人に勝てたのがうれしい」と大先輩に勝った喜びをかみしめた。

 この日の取組では、唯一無敗だった元大関の幕内朝乃山(29=高砂)が初黒星を喫し、大の里も優勝争いの首位に浮上。今後は番付上位との取組も予想される。「一日一番集中して、しっかりとやるべきことをやるだけ。いい相撲が取り切れるように、しっかりと自分なりに反省して、また相撲を取りたい」と気を引き締めた。

 あくまで当面は勝ち越しを目標に掲げるが「徐々にいい相撲が取れてきている」と幕内の土俵にも慣れてきた様子。このままの勢いを維持できれば、新入幕Vも現実味を帯びてくる。