一抹の不安とは――。ボクシングの東洋太平洋スーパーバンタム級6位の〝神童〟こと那須川天心(25=帝拳)と23日に対戦するWBA&WBO世界バンタム級14位ルイス・ロブレス(25=メキシコ)が18日、都内の帝拳ジムで練習を公開した。

 数多くの名王者を育てた殿堂入りトレーナー、ナチョ・ベリスタイン氏の指導を受けるロブレスは、短時間のミット打ちで俊敏な身のこなしから回転のいい連打を披露。これに感心する報道陣に対し、天心陣営の元世界2階級制覇王者・粟生隆寛トレーナーは「パンチの回転の速い選手ですけど、試合では、そううまくはいかない。映像で見た試合では速いパンチは打っていなかった。パワーもそんなに感じない」と笑みを浮かべた。

 続けて同トレーナーは「一発は天心の方がある。詰めていければ、本人は詐欺をやめると言ってましたけど、そこにつながる」。天心が10日の公開練習で「KOする詐欺はやめようと思います」と語っていたコメントを後押しした。

 その一方で、対戦相手が薄くて硬いと言われるメキシコのレイジェス社製のグローブを使用することを警戒。「硬い感覚がある。長さを手首に持ってきて、そこで重さを稼ぐ。結果、ナックル部分が薄くなる」と説明した。

 天心はキックボクサー時代、世紀の一戦と言われた2022年6月の武尊戦では今回の試合で使用する8オンスより軽い日本製6オンスのグローブを使用。その経験から粟生トレーナーは「あまり気にはならないでしょうけど」と言うものの、「本人(天心)がパンチをもらってどう感じるか。違いを感じるかもしれない」と〝舶来品〟の一撃が気になるようだった。