大津綾香氏が党首を務めるみんなでつくる党(旧政治家女子48党、旧NHK党)は所属国会議員がゼロとなったことで、本年度の政党交付金が交付されないことになった。かねて本人が予告していた“ゾンビ政党”が誕生することになった。

 立花孝志氏や斉藤健一郎参院議員と代表権争い中の大津氏は今月16日が党の天王山だった。最低1人の国会議員が所属すれば、約3・3億円の政党交付金を得られる。届け出の締め切りの同日に斉藤氏が急転、離党を宣言した。浜田聡参院議員も離党。大津氏は昨年5月の会見時から党に移籍を希望している国会議員がいることを示唆し、その後も無所属の議員を中心にスカウトに動いていた。結局、17日に総務省が発表した政党一覧にみんつく党はなかった。

 ややこしいのは、国政政党として認められるためには各法で条件が異なり、政党助成法の要件は満たさなくなったが、公職選挙法上はまだ外れていない。そのため衆院選では国政政党しかできない小選挙区と比例ブロックの重複立候補や政見放送への出演が可能で、テレビ局などで行われる党首討論にも参加できる。

 大津氏は昨年11月の会見で、所属議員がゼロになった場合に「官報には載り続けるが、政党交付金はもらえないゾンビのようになる。まあそうならないようにしたい」と危惧していたが、選挙の時だけ表舞台に登場する“ゾンビ政党”になってしまうといえる。

 一方、立花氏は国会議員を引き揚げさせただけでなく、債権者による破産申し立てを申請するとした。破産は債務者側が行うのが一般的だが、債権者も申請可能。党は約320人から約10億円の借金がある。立花氏は「破産管財人が入れば、大津は選挙には出られない」とゾンビ政党からの出馬も封じる手だてを講じるとしている。4月には、衆院補選が行われる予定で、大津氏は史上最年少の国政政党党首として、表舞台に立つことはできるのか――。