サッカーの元西ドイツ(ドイツ)代表DFで同国代表監督も務めた〝皇帝〟ことフランツ・ベッケンバウアーさんが、7日に死去した。78歳だった。ドイツ紙「ビルド」など複数の海外メディアが8日に報じた。

 ベッケンバウアーさんの家族が、ドイツ・DPA通信などに「私の夫であり、私たちの父であるフランツ・ベッケンバウアーが、日曜日に家族に囲まれながら安らかに眠りについたことを、深い悲しみとともにお知らせします。静かに悼み、いかなる質問もご遠慮ください」などと、声明を発表した。

 ベッケンバウアーさんは1974年ドイツ大会に選手として、90年イタリア大会では監督としてW杯で優勝。攻撃参加するDF「リベロ」のポジションを確立させ、華麗なプレーから「皇帝」と呼ばれた。また2006年ドイツ杯では大会組織委員会の委員長を務め、母国大会を成功に導いた。

 優勝した90年W杯のドイツ代表主将で、ベッケンバウアーさんの親友でもあったローター・マテウス氏(62)は「ビルド」紙に追悼コメントを寄せた。「彼の死はサッカー界にとっても、ドイツ全体にとっても損失だ。選手として監督として、そしてピッチ外でも偉大な人だった。フランツは傑出した人格者であり、世界的な知名度を誇っていた。フランツがどれほど偉大で寛大な人間であったかは、彼を知る誰もが知っている。良き友人が私たちのもとを去った。彼がいなくなることを寂しく思う」と、〝皇帝〟の人柄をしのんだ。