〝第2の人生〟も引っ張りだこだ。フィギュアスケート女子の本田真凜(22=JAL)が5日、今季限りで現役を引退すると、所属するマネジメント事務所が発表した。11日に東京都内で記者会見を開く。端正な顔立ちと長い手足を生かした華麗なスケーティングでジュニア時代から注目を集めてきた逸材。シニア転向後は思うような結果を残せなかったものの、その認知度と存在感は圧倒的で、アイスショーはもちろん、キャスターなど新たな分野での活躍も期待されている。
氷上のヒロインが競技人生に終止符を打った。2016年世界ジュニア選手権で金メダルを獲得すると、17年同大会では18年平昌五輪覇者のアリーナ・ザギトワ(ロシア)に次ぐ銀メダルを奪取した。しかしシニアの舞台では苦しい時間を過ごし、昨年末の全日本選手権は最下位に沈んだ。それでも演技後には「今は満足している。すっきりとした気持ち。悔いはない」と晴れやかな表情で振り返っていた。
かねて関係者の間では「今季で引退すると思う」との公算が大きかった。今後について、五輪出場などの実績はなくともプロスケーターとして大きく羽ばたくことを期待する声が目立っている。
昨年8、9月に漫画家の尾田栄一郎氏の大人気作品「ONE PIECE(ワンピース)」シリーズ初の取り組みとして行われた「ワンピース・オン・アイス」では、ネフェルタリ・ビビ役を務めて大盛況だった。あるフィギュア関係者は「ワンピースのアイスショーはライト層を中心に人気が高く、成功だったようだ。だから、常連のアイスショー以外からも誘いが来ることもあるのでは」と今後、新たなオファーが舞い込む可能性を指摘した。
さらに本田と交際する男子で世界選手権2連覇中の宇野昌磨(26=トヨタ自動車)の存在も大きいという。別のフィギュア関係者は「やっぱり宇野選手は日本で開催されるアイスショーには『出ませんか?』との話が頻繁に来る。でも、そこで宇野選手側から『真凜は出ないんですか?』となれば、主催者側は『本田さんも出そうか』という話になるケースもある」と証言。本田の知名度を踏まえた上で、カップルで共演するケースが増えることも予想されている。
氷上にとどまらず、幅広い業界で才能を生かせそうだ。明大4年の本田を巡っては、芸能関係者から「就職活動の選択肢の一つとして、アナウンサーやキャスターになるのではという噂が飛び交っていた」との指摘もあったほど。実際にテレビ東京系「みんなのスポーツ」では、22年に6月のマンスリーMCを担当。多くのアスリートの取材に携わった。
中でも、ロッテ・佐々木朗希投手(22)のインタビューが話題となった。2人はともに01年生まれのアスリート。同世代ならではのトークに花を咲かせたが、球界関係者は本田の〝華〟に驚かされたという。同関係者は「インタビューを終えた後の佐々木投手は、本田さんに魅了されていましたよ。アスリートの気持ちも分かりますし、話も上手でしたからね」と明かした。インタビューされる側からする側への転身も、難なくこなしそうだ。
全日本選手権後は進退に関して明言は避けたが「競技者だけど、点数にこだわらずのびのび滑っている、お客さんに楽しんでもらえるように滑っている自分も好き。全日本が終わっても氷に乗り続けて、たくさんの新しいことや練習をしていきたい」と語っていた。多彩な才能を持つ本田は、次なるステージでも輝くこと間違いなしだ。
☆ほんだ・まりん 2001年8月21日生まれ、京都市出身。2歳でスケートを始める。幼少から頭角を現し、16年世界ジュニア選手権優勝。翌17年の同大会でも銀メダルを獲得した。16年全日本選手権4位。5人きょうだいの次女で、スケーターの妹・望結、紗来は俳優としても活躍。明大4年。163センチ。













