昨年大みそかの格闘技イベント「RIZIN.45」では全17試合の熱闘が繰り広げられた。地上波テレビ放送はなくなったとはいえ、「大みそかに格闘技」がすっかり定着したことは言うまでもない。一方で今大会には、大きな変化があった。大会直前に高田延彦キャプテンがRIZINから正式離脱を表明したのだ。
2015年の旗揚げから「統括本部長」としてRIZINに携わり、20年からは「キャプテン」として大会をサポート。前身の総合格闘技イベント「PRIDE」から続く「出てこいやー!」パフォーマンスは健在で、RIZINでも大会の盛り上げ役を買って出ていた。
今大会は当然、高田氏の姿はなく、オープニングセレモニーでは選手紹介が行われただけで、「出てこいやー!」どころか、〝後任〟による新たなパフォーマンスもなかった。こうした経緯について、榊原信行CEO(60)が大会後の総括会見で説明した。
高田氏が現役ファイターだったPRIDEからの長い付き合い。榊原氏は「僕が本格的にこの世界に関わらせていただくきっかけをいただけた方。ずっと一定の距離の間で向き合ってきたので、このまま人間関係が終わるわけでない」と前置きした上で「数年前から高田さんとはそういう意味で話をしていて、高田さんとして自分の納得する立ち位置とか役割をRIZINの中でだんだん見つけられない。それはフジ(テレビ)の地上波がなくなるとか、そういうことも含めて。『出てこいやー!』をやることだけでは、高田さんとすると、何かしっくりこないというものがあったと思う」と明かした。
高田氏からは「統括本部長」の肩書にも「すごく抵抗感を感じるよ」と言われたこともあった。話し合いの中で榊原氏は「僕らがもう少し何かRIZINの中で納得ができる、気持ちよく仕事ができる役割を見つけられなかった。高田さんとすると、60歳になって、この先RIZINの中で果たす役割はないんじゃないか、という思いにいたったんじゃないか」と納得し、強く残留の説得はしなかったという。
ただ、今後も「これは高田延彦にお願いするしかない」という事案があればオファーすると言い、「この先、何か違う形でまたご一緒できることを模索したいなと思う」と話した。また、高田氏に代わって「出てこいやー!」パフォーマンスの〝後任〟を置くことはきっぱり否定。「僕らが新しいオープニングパフォーマンスを考えるきっかけにしたい」と今年の大みそか決戦の〝盛り上げ〟に関しては検討していくとした。












