高校年代の日本一を決める高円宮杯U-18プレミアリーグ決勝(10日、埼玉スタジアム)で起きた青森山田高の〝まさかの同点弾〟に対して、日本サッカー協会の反町康治技術委員長が見解を示した。

 青森山田高は広島ユースを2―1と撃破して優勝したが、勝敗を分けたプレーを巡って賛否両論が沸き起こっている。後半45分に左サイドから青森山田高のDF小沼蒼珠がロングスローをゴール前に入れると、ワンバウンドして広島ユースのGK山田光真が懸命に手を伸ばすも、そのままボールはゴールへ。スローインからの直接ゴールは認められないものの、審判は山田の手に触れていると判断してオウンゴールになった。また、セーブしようとした山田に対して青森山田の選手がタックルを仕掛けていたが、これもノーファウル判定になり、得点が認められた。

 微妙な判定が重なったため広島ユース側は猛抗議したが認められず、その直後に逆転を許して涙を飲んだ。その後、広島側から出された質問状に対して協会は「ファウル」との見解を回答していた。

 20日の技術委員会後に取材に応じた反町委員長は「審判委員会のほうで」回答を行ったとした上で、判定について見解を示した。

「見て明らかだと思う、私が見ても。あれはリアルタイムで見てもなんとなく分かるし、実際、青森山田はあの(相手の)キーパー前にああやって(選手が)入るプレーで何回もやっているんだよね、実は。あれだけ初めてやっているわけではない」と同じようなファウルと思われるプレーを何度も行っていると指摘。「だからレフェリーもある程度そういうのを、スカウトしてこういうことしてくるなというのを前提で、少し目線をそこに置くというのも必要かもしれない。バイアス(偏見)がかかってはダメだけど…」と現場の審判も事前に注意するべきプレーだったと分析した。

 青森山田の同点弾を巡ってはファンなどの間で物議を醸しており、波紋はまだまだ広がりそうだ。