お世話になっております。もしも横浜で生まれ育っていたら、もう少しおしゃれになっていたのだろうかと自問自答している〝ぼっち記者〟です。

「文具女子博2023」リポートの後編をお届けします。今回は文具女子博というイベントの基本に立ち返り、文房具を取り扱う出展社を中心にご紹介。最終回とはなりますが、しっかりと文房具の魅力をお伝えできればと思います…!

 まずは「bande」さんから。一風変わったマスキングテープを販売されていました。

 というのも代表商品の「マスキングロールステッカー」は、シールが少しずつずれてつながった状態でロールされている、「1枚1枚はがして楽しめるマスキングテープ」なんです。必要な分を切るテープとは異なり、それぞれが独立しているため、使う度に新たなかわいらしいシールが顔を見せるという楽しい特徴を持っています。

「bande」を手掛ける西川コミュニケーションズ株式会社さんは、元々企業用製品に使用していた技術を使って、2016年にマスキングテープ界に参入。それ以降、独自路線を開拓されてきました。

 会場に展示されている使用例にも、商品の長所が表れていました。というのも、手帳や小物に貼られているシールは、1つ1つのモチーフはバラバラながら、全体として見るとしっかりと統一感があるのです。各シールが物理的にだけではなく、テーマ性やデザインも地続きになっているが故に、同時にたくさんのシールを使っても違和感がないのかもしれませんね。

1枚ずつ貼っても統一感があります
1枚ずつ貼っても統一感があります

 そして、そんな商品の中でもトップランナーと言える存在が、「桜の花びら」だといいます。こちらは花びらのシールが一片ずつはがせるため、組み合わせて自分好みの〝桜吹雪〟を表現することができます。

こちらが「桜の花びら」シール
こちらが「桜の花びら」シール

 実は日本らしさが評価され、外国人を中心に人気を集めているそう。日本人からすれば春の風物詩という印象が強い桜ですが、海外の方からは日本の花として1年を通じて人気があるのだとか。商品の特徴も桜の儚さを表現するにはピッタリですし、アイデア文具の1つの理想を見たような感覚がありましたね…。

 お次は「株式会社カミオジャパン」さんの展示へ。今回大きく紹介されていたのは、「大人の図鑑シール」でした。

 内容としては成人に刺さるシールをテーマ別に収録した商品シリーズとのこと。「図鑑」と称しているだけあって、シールにプリントされた物事を紹介する〝見出し〟も、シールになって同封されています。現在は30~40代の女性を中心に人気を集めており、手帳やノートをデコレーションする方が多いといいます。

 もちろん犬・猫やお菓子といった王道のテーマが数多く用意されていますが、その横には急ハンドルを切ったかのように「縄文~古墳時代編」といった〝激渋〟シールが並んでいることも…。売り場を見ているだけでもかなりワクワクしました。

 売れ筋の商品を質問すると、担当者の方からは「カレー編ですね」との回答が。給食のカレーからインドカレーまで様々なシールが収録された商品は、やはりカレー好きの方が多く購入しているといいます。

様々なカレーのシールが!
様々なカレーのシールが!

 また「古代エジプト編」も少しシュールな外見の神「メジェド」のファンを中心に人気なのだとか。どのシールも金色の箔で縁どられていて、人気の2種には特にマッチしていました。まさか人生の中で金色に輝く〝らっきょう〟のシールを見ることになるとは思いませんでしたが…。

「古代エジプト編」です
「古代エジプト編」です

 中年以上の男性に刺さりそうなシールも用意されていますよ。定番レシピを取り揃えた「カクテル編」は、好評につき第2弾が新発売。またホンダが監修しているというバイクのシリーズも、細かい描写が魅力的でした。興味があるものもないものもまずは集めて貼ってみる、そんな〝大人のシール生活〟もいいかもしれませんね。

 最後にご紹介するのは「株式会社マルアイ」さんです。こちらは1888年に山梨で〝和紙問屋〟として開業した紙製品メーカーさんです。

 そんな創業135周年を迎えたマルアイさんが国内トップシェアを誇っている商品が「祝儀袋」。今回の文具女子博では、ベーシックな祝儀袋と、ベーシック〝ではない〟表書きシールをセットで販売されていました。

 どれほど普通でないかと言いますと、「肉代」「お楽しみ代」といった豪快なものや、「スパチャ代」「課金代」といった今風の文言、さらには「賄賂」の2文字まで用意されているんです。会場では「『賄賂』は人気です!」と教えていただきましたが、実際に文字に起こしてみるとかなり物騒な会話ですね…。

見たことのない表書きがズラリ
見たことのない表書きがズラリ
「賄賂」の2文字は衝撃でした
「賄賂」の2文字は衝撃でした

 そして今年10周年を迎えたというアイデア商品「こころふせん」にも注目です。水引と「ありがとう」「ほんのきもち」といったフランクな表書きが印刷されたのし紙風の付箋で、友人や同僚にちょっとしたお礼をしたい時に活用できます。会場には10周年仕様の、「最高級品」「現物支給」といった茶目っ気のある表書きの商品が並んでいました(こちらにも「賄賂」は用意されていました)。

さりげなく感謝を表現できます
さりげなく感謝を表現できます

 白地図を使った文具「カルトグラフィー」シリーズも印象的でしたね。白地図が載った付箋は、お土産に貼ることで「ここに行ってきました」と説明することもできますし、白地図が印刷されたノートも旅の記録には持ってこいでした。

 マルアイさんは祝儀袋やレターセットを中心に、「コミュニケーションアイテム」を生産することを常に意識しているとのこと。日頃の感謝や思いを文具でさりげなく伝える、そんな大人に私もなりたいですね…。

 以上3回にわたって文具女子博をリポートさせていただきました。おしゃれな文房具とは全く縁のなかった私でも、思わず「かわいい」とつぶやきたくなる商品や、クスっとしてしまう商品の連続で、改めて文具の魅力を実感することができました。今後もこの世界を、東スポらしく、少し変わった視点を忘れずに追いかけてまいりますので、文具好きの皆さん、これからもどうぞよろしくお願いします…!

【文具女子博2023】パシフィコ横浜で17日まで開催される、日本最大級の文具展覧会。全国の文房具メーカーが最新商品やイベント限定のグッズを紹介・販売し、文具マニアを中心に人気を集めている。開場時間は10時から17時までで、チケットは事前購入制。

 詳細は公式HP【https://bungujoshi.com/】。