新日本プロレス20日後楽園大会で「ワールドタッグリーグ」が開幕。Aブロック公式戦でグレート―O―カーン、HENARE(31)組が海野翔太(26)、成田蓮(25)組に片腹痛い大惨敗を喫し黒星発進となった。
4日大阪大会でジョン・モクスリーに辮髪を切り落とされ、落ち武者にしか見えないオーカーンはHENAREとリーグ戦にエントリー。出場16チームを見渡してもオーカーンが勝てそうな相手は一人も見当たらないため、途中棄権を勧める声が後を絶たない。
せめて試合の大半をHENAREに頼れば何とかなるかもしれないが、オーカーンは弱いくせに出しゃばりだからパートナーとしてはたまったものではない。プロレスの世界でルールや掟を守れないやつはクズ呼ばわりされる…けどな! 仲間を大切にしない奴はそれ以上のクズだ。結局HENAREの足を引っ張るだけのオーカーンは、試合終盤に孤立して窮地に陥った。
案の定バカの一つ覚えのエリミネーターを回避されると、サンドイッチ式の延髄蹴りから海野のブレイズブレイドで落ち武者のような後頭部を打ちぬかれる。最後は「ま、これも俺の役目だ」とばかりにデスライダーで沈められた。パワー、スピード、チームワーク、将来性、存在感すべてにおいて完敗だった。
存在感で思い出したが、オーカーンには本当に生存しているのか疑われた経験がある。とてつもなくケチなことで知られるオーカーンは、最近では〝倹約家〟としての一面を隠そうともせず「日本一カタいレスラーを目指す」などと開き直っているから極めてタチが悪い。食費を浮かすために道場で食料をあさり、光熱費を浮かすために入浴・洗濯を道場で済ますのがルーティンとなっている。
すると自宅の光熱費のあまりの安さに、ガス会社から「本当に人間が生活していますか?」と問い合わせの電話がかかってくる始末。実際に風貌を見てもらえれば「ああ、風呂に入ってないのか」と納得してもらえたかもしれないが…。ユナイテッド・エンパイアの盟友であるウィル・オスプレイが来年2月から米国・AEWとの契約を結んだのも、これ以上オーカーンと一緒に巡業を回るのが恥ずかしくなったからと一部でささやかれている。
試合後のバックステージでは「よく、覚えておけよ。こんなもんじゃ時代は譲らねえ」などとのたまったが、まったくもって意味が分からず、落ち武者のような頭部に重大なダメージを負ったのではないか心配される。ともあれこの調子ではタッグリーグ全敗は確実と見られ、昨年度のプロレス大賞で間違ってジェフ・コブと受賞してしまった最優秀タッグ賞も、はく奪処分が妥当と言っても過言ではない気がする。