新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」25日後楽園ホール大会のBブロック公式戦で、グレート―O―カーンがIWGP・USヘビー級王者ウィル・オスプレイ(30)に見飽きた大惨敗を喫し、予想通りの3敗目となった。

 日本プロレス界最高峰のリーグ戦に集いし32選手の中で、オーカーンだけはただ一人選出を疑問視されている。実力、人気、将来性のいずれかがあるなら話が分かるが、あれもないないないこれもないないない。何かの手違いで途中1勝をあげてしまったが事実上は全敗に等しく、この日の公式戦はUS王者が相手にもかかわらず第1試合と、いよいよ団体からも見切りをつけられた様子だ。

「ユナイテッドエンパイア」の同門対決ではあるものの、そもそも両者の格が違い過ぎて勝敗論が成り立たない。オーカーンとオスプレイでは月とスッポン、鯨と鰯、駿河の富士と一里塚。オーカーンもすっかりビビッてしまい、やれ場外乱闘だの毒霧代わりの水噴射だの、いかにも格下が使う小細工を弄して会場をキンキンに冷やした。 

 加えてセカンドロープからのムーンサルトプレスなどと慣れないことをやった結果、オスプレイの本気を引き出してしまったものだから、もはや悲劇だ。一向に決まる気配がない欠陥技エリミネーターを防がれると、オスカッターを浴びて窮地に。リープ・オブ・フェイト(コークスクリュー式セントーン)で圧殺したオスプレイの顔には「てめーの敗因は…たったひとつだぜ……オーカーン…たったひとつの単純な答えだ………『てめーはおれを怒らせた』」と書いてあった。スピード、跳躍力、リーダーシップ、世界的知名度、生活水準、清潔感すべてにおいて完敗だった。

 清潔感で思い出したが、オーカーンの身なりは本当にひどい。その異様なまでの食べ物に対するセコさを報じてきたが、「食」だけでなく「衣」へのせせこましさも半端ではなく、見た目の印象はみすぼらしいの一語に尽きる。ちなみにこの日の試合前は、6年前に支給されたトレーニングウエアを着用しており、ハーフパンツのプリントはほぼ剥がれていた。

 新日本で働くあるトレーナーによると、オーカーンの靴下には複数箇所に穴があいていることがザラで、しかも強烈無比なのがその匂いなのだという。オーカーンが治療などで訪れると、トレーナー室では〝異臭騒ぎ〟が頻発する始末。

 もちろん今シリーズも悪夢は継続しており、同トレーナーは「穴があいている靴下がクサいんじゃないんです。クサい靴下に穴があいているんです…」と何やら哲学めいた表現で証言した。余談だがオーカーンの靴下だったら、ゴルフボールも入らなかったかもしれない。

 開幕前から無言を貫いてきたオーカーンは、この日になってついに口を開く。しかし「クソッ! 言いてえことなんてな、山ほどあるんだよ! しかも今宵はあのオスプレイだぞ! それでも…ノーコメントを貫く」と、チンプンカンプンなコメントに終始。…言ってる事が分からない…イカれてるのか? …この状況で。

 ともあれ、優勝がハナから絶望的なG1よりも、今のオーカーンは新しい靴下を買いに行くことの方が先決ではないだろうか。