ナゴヤ球場の隣で1981年から営業を続けてきた「ラーメン専科 竜」(名古屋市中川区)が今月22日で42年の歴史に幕を下ろす。

 星野、落合、立浪監督ら歴代の指揮官からも愛されてきた同店は中日ファンの聖地となっているが、吉田和雄店長(81)が高齢を理由に〝引退〟を決断。14日に吉田店長はナゴヤ球場を訪れ、立浪監督に閉店のあいさつを行った。

 現役時代から同店の冷麺が大好物で、これまで数えきれないほど注文してきた立浪監督は「お疲れさまでした。最後まで頑張ってください」とねぎらいの言葉。吉田店長も「現役の時からありがとうございました」と竜の指揮官に感謝の気持ちを伝えた。

 大野、柳、高橋宏ら現役ナインとも親交の深い吉田店長は「ずっと中日の勝利を願っているよ」と仕事を辞めた後は熱烈な竜党として応援していくつもりだ。42年間、ともに歩んできただけにドラゴンズのことは誰よりもよく分かっている。

「落合監督の時は強かったというけど、あのころはいい選手がそろっていてみんながピークを迎えた時期。誰が監督をやっても勝てたと思う。でも今のこのチームは誰が監督をやっても勝てないと思う。正直、攻撃陣の層が薄すぎる。来年も優勝は難しいんじゃないか。よくて3位か4位」と現状をシビアに分析。

「監督の力では優勝できない。選手がそろわないと無理」と言い切るが、それでも「立浪監督には優勝してもらいたい。何年かかるかわからないけど優勝するまでやってもらいたいね」と熱いエールを送ることも忘れなかった。42年にわたって中日ナインの胃袋を満たしてきた吉田店長の思いにドラゴンズは応えられるか――。