柔道男子100キロ級のパリ五輪代表選考が混迷を極めている。現在の同級には、東京五輪金メダルのウルフ・アロン(27=パーク24)や飯田健太郎(25=旭化成)などが有力候補として名を連ねているものの、ウルフは東京五輪後の国際大会で2度の初戦敗退。一方の飯田も世界選手権で2年連続の2回戦敗退中と、代表争いは混沌としている。

 男子日本代表の鈴木桂治監督(43)にとっても、頭痛の種だ。5日の講道館杯全日本体重別選手権を視察した際には、同じくパリ五輪の内定選手が決まっていない60キロ級を引き合いに出し「60と100では悩みが違う。60は高いレベルで争っている」と選手層の薄さを嘆いた。

 全柔連の金野潤強化委員長(56)は「現状では、100キロ級は出場権利を獲得するのも厳しい。ポイント争いを踏まえて飯田、ウルフ両選手が中心になってくるけど、下克上的な気合を見せてほしい」と新たな若手の台頭を熱望。グランドスラム東京2023(12月2日開幕、東京体育館)に出場する植岡虎太郎(23=日本製鉄)、新井道大(18=東海大)の奮闘に期待をしているが…。果たして、どうなるか。